ayurcloth(アーユルクロス)のタグについて。綿100%のタグを手作りする。

アーユルクロス タグ

ayurcloth(アーユルクロス)のタグを決めるにあたり、タグの素材について調べてみました。

アトピー性皮膚炎の友人は、「首の後ろくるタグが、首に当たると痒くて仕方がない。だから洋服を買ったらタグは最初に切っちゃうんだよ。」と言います。

私も肌は敏感な方なので、肌の柔らかいところに硬いタグが当たると、不快感を覚えていました。

ほとんどのタグは、ポリエステル100%か、コットンとポリエステルの混紡です。

このポリエステル系のタグが、首の後ろやショーツの脇のように、肌の柔らかいところにあると痒みが出ることがあります。

特に、アトピー性皮膚炎で、首回りが痒いという友人は、ポリエステル系のタグが付いたまま、洋服を着るのは無理なんだそう。

アトピーの方が着用しても、痒くならない、肌に優しいayurcloth(アーユルクロス)らしいタグにしたい。

試行錯誤が、始まりました。

綿100%タグを手作りする

アーユルクロス

試行錯誤の末、辿り着いたのは、タグを手作りすることでした。

タグの素材は、綿100%。

洗うとノリが取れて、柔らかくなるタグです。

私自身が、手作りでタグを作っています。

一枚、一枚、スタンプを押して、アイロンを掛けた手作りのタグ。

今日は、600枚のタグを作りました〜。

自分が手作りしたタグが、製品に縫い付けられて縫製工場から上がってくるのは、感慨深いものがあります。

ayurcloth(アーユルクロス)の物づくりに、自分も参加できることが嬉しいです。

裏面には、S・M・Lのサイズ表記をつけました。

アーユルクロス

ayurclothのタグの裏に、サイズ表記のスタンプを押しました。

アーユルクロス ふんどし

現在、試作中のふんどしに縫い付けたタグ。ayurclothのタグの裏にサイズ表記あり。

※レディースショーツはS〜L(H82㎝〜105㎝)のフリーサイズのワンサイズなので、サイズ表記はありません。

このタグを、できるだけ肌に直接当たらないところに縫い付けています。

生地が主役のayurcloth(アーユルクロス)の製品に似合う、控えめなタグができて満足しています。

オーガニックコットン100%。手紡ぎ手織りアーユルヴェーダ染め

ayurcloth(アーユルクロス)の肌着や部屋着は、手織り手染めの生地ありきです。

100%オーガニックコットンを全く化学処理を施さずに45種類以上の薬草で染め上げ、手織りした生地を使っています。

アーユルヴェーダ染め

緑豊かなケララ州の新鮮なハーブをたっぷり使う伝統的なアーユルヴェーダ染め

ここまで100%オーガニック処方の布地は、市場にはまず出回りません。

理由は、作るのに人の手が掛かり過ぎて高価な上に、機械織り化学処理を施さない布地は、縫製するのが難しいからです。

アーユルヴェーダ染めヨガマット

Khadi cottonシリーズは、手で紡いだ糸を、手織りで生地にしているため、機械織りの何十倍もの時間と手間がかかります。

手紡ぎ糸は、よりが不均一のため、折り目に空気を含み、洗えば洗うほど柔らかくなっていきます。

私自身が、この生地の肌触りに惚れ込み、どうしてもKhadiで部屋着を作りたかったんです。

ayurclothの生地の特性を、十分に堪能して頂ける肌着や部屋着を作るには、どうしたら良いのか?

まずは、着用時に不快感のないタグ作りに拘りました。

次に、肌に当たる面の縫製にも、とことん拘ってパターンを作成しました。

肌あたりのやさしい縫製を模索する。

大量生産の衣服は、ほとんどの場合、端処理にロックミシンを使います。

出来上がり線で本縫いし、生地端はロックで閉じてしまうのが、一番早くて簡単だからです。

しかし、パジャマや部屋着、下着など、素肌に直接着用する衣服は、裏面の縫製を丁寧に仕上げると全く着用感が変わってきます。

ayurcloth(アーユルクロス)では、裏から見ても綺麗な袋縫いや折伏せ縫い、割伏せ縫いを採用しています。

アーユルクロス レディースショーツ

このため、リバーシブルでも着用できるほど、裏から見ても綺麗です。

袋縫い、折伏せ縫い、割伏せ縫いは、ほつれにくく、丈夫なため、長くお使い頂けます。

市場に出回る大量生産の衣服とはひと味もふた味も違う、手間のかかった衣服の着用感をお楽しみ頂きたいと思います。

ayurclothの生地に使われているオーガニックコットンは、市場に広く出回るオーガニック・コットン製品とは別物です。

オーガニック認証には拘らず、現地NGOが厳選した綿花農家から直接仕入れています。

現在、市場に出回っているオーガニック・コットンとは何なのか?

これについては、CCC(NGOカンボジアコットンクラブ)の古澤様のブログ記事に詳しいです。

CCC(NGOカンボジアコットンクラブ)は、古澤敦さんという方が、運営されている非営利団体です。

カンボジアの農村で、綿花の種の採取から栽培までを手掛け、現地の方々に雇用の機会を作り、同時に手間暇かけた本当に安全な綿花製品を製造、広める活動をされています。

→オーガニックコットンのからくり⑤

→オーガニックコットンとは何だったのか?④

※リンクはCCCの古澤様よりご了承頂き、貼り付けさせて頂いております。

消費されない衣服を求めて

ayurcloth(アーユルクロス)では、オーガニックコットン100%平織りの手織り生地で肌着を作っています。

通常の肌着は、伸縮性のあるニット生地で作られる場合がほとんどです。

ニット生地の柔らかく、伸縮性のある特性が、肌着として好まれるからですね。

薄くてよく伸びるニット生地は、着心地も良く肌着としてとても優秀です。

ただ、寿命が短いですね。

肌着って毎日着るものだから、毎日洗濯します。

ニット生地の肌着だと、1年〜長くて2年が買い替え時ではないでしょうか。

ayurcloth(アーユルクロス)の肌着で、是非、お試し頂きたいのが染め直しです。

手織り生地は、使えば使うほど柔らかく肌になじむようになりますが、天然ハーブのみで染色しているため色は洗えば洗うほど色落ちし、生成りに近づいていきます。

生成りに近づいた色味も素敵なのですが、肌着は色も楽しみたいですよね。

私は1年〜2年着用したら、自分で肌着を染め替えしています。

ウコン・よもぎ・小豆・椿の花びら・玉ねぎの皮 etc..。

身近な材料で、簡単に染め替えできます。

染め替えて、アイロンを当てたら、また新品のようにパリッと使えます。

ウエスト・ゴムは入れ替えできるよう、ゴムの入れ替え口を設けてあります。

長く愛着を持ってお使い頂ける、衣服作りを目指しています。

ハンカチは、最後の最後は布ナプキンとしてもお使い頂けます。

いよいよ、生地が擦り切れてきたら、カラフルなダーニング糸で、ほつれ止めを施してみて下さい。

ayurclothの製品は、レースや模様がないので、ダーニングがとっても映えて可愛らしくなりますよ。

手紡ぎ手織り手染めのオーガニックコットン100%の生地は、そこまでする価値があります。

使えば使うほど、柔らかく肌になじむ、手織り生地の良さを長くお楽しみ頂けるような製品作りを目指しています。