「工房ゆう」に寄った後は、早めに宿にチェックインして、ゆっくりしようということになりました。
今日、お世話になるお宿は、阿蘇内牧温泉の「御料理旅館 親和苑」です。
熊本にお金を落とすことが今回の旅行の目的の一つだったので、熊本の旅館を選んだのですが、お値段以上のお料理とサービス。
コストパフォーマンス抜群の満足度の高いお宿でした。
御料理旅館というだけあって、親和苑の一番の名物は、料理だと思います。
夕食だけでなく、朝食も素晴らしかったです。
目次
阿蘇内牧温泉 親和苑 アクセス
〒869-2301
熊本県阿蘇市内牧1354
電話番号:0967-32-0330
・チェックイン:pm16:00
・夕食:pm18:00~(部屋食)
・朝食:am8:00~
・チェックアウト:am10:00
親和苑 館内の様子
親和苑の本館入り口。
本館の他に、部屋風呂付きの離れの個室部屋も何室かある。
今回、私たちは本館に泊まりましたが、離れの個室は広々で独立していて、かなり良さそうでした。
部屋のクオリティーを重視する方は、離れの個室なら満足できると思います。
親和苑 本館の玄関。
木の引き戸を入ると、広々した石のたたきスペースが。
全館、落ち着いた照明がリラックスできる。
大人向けの雰囲気のお宿です。
畳を上がって、チェックインを済ませます。
チェックインが済んだら、部屋へ向かいます。
部屋は階段を上がったところにありますが、この階段がかなり急です。
親和苑は段差が多く、バリアフリーではないので、脚の悪いお年寄りにはきついかもしれません。
私たちが泊まったのは、一番安いトイレ、洗面台なしの部屋。「野いちご」
狭いながらも、窓からの景色が良く、掃除が行き届いた気持ちの良い部屋です。
部屋について荷物を置くと、すぐに仲居さんがお茶とお菓子を持ってきてくれました。
このお菓子がまた美味しい!
ウェルカムお菓子まで手作りなのか。
クローゼットの中に、浴衣やアメニティがあります。
浴衣・タオル・バスタオル・歯ブラシ&歯磨き粉・カミソリ。
綿棒やシャンプー、リンス、ボディソープ、シャワーキャップは浴場にあります。
竹の籠バックが、移動に便利です。
お茶で一服してから、館内をぐるっと回ってみました。
本館2階の部屋の前の廊下。
熊本は林業が盛んなので、親和苑の館内はふんだんに木材が使われています。
掃除が行き届いた、木の廊下は気持ちがいいですね。
本館一階のくつろぎスペース。
新聞も置かれている。
暖炉がある。冬は薪で暖炉を使う。
くつろぎスペースの横に、フリードリンクスペースがある。
温かいコーヒー。紫蘇ジュース、生姜水がいつでも用意されている。
小さい販売コーナー。まぁ、大したものは売ってないです。
本館の外に出て、露天風呂がある中庭の方へ行ってみました。
親和苑の敷地は結構広いです。
離れの部屋は中庭の方に、独立してありました。
中庭には漬物蔵、図書蔵、ビアガーデンがあります。
図書蔵の中。DVDや漫画がいっぱい。
中庭にあるビアガーデン件、くつろぎスペース。
ハンモックなどもある。
薪が積んであるスペース。
中庭に囲炉裏があって、鉄瓶が吊るされており、薪で沸かしたお湯でコーヒーが飲める。
中庭は広く、緑がいっぱい。
中庭に点在する、離れの個室。
それぞれに玄関があり、贅沢にスペースが使われている。
内風呂もあり、このクオリティーでこのお値段は納得のコストパフォーマンス。
次回は離れの個室に泊まりたい。
阿蘇内牧温泉 親和苑 夕食
夕食はpm18:00〜スタートです。
親和苑の夕食は部屋食です。
仲居さんが、お品書きを持ってきてくれました。
スタンダードメニューでこの品数です。
まずは生ビールを頼みました。
生ビールプレミアム:600円(税込)
前菜:季節の前菜盛り合わせ
手作りのイチゴ酒、青梅の蜜煮、など。
細かいところを忘れてしまいましたので画像を見てください。
一つ一つが丁寧に作られた日本料理です。
造り:馬刺し
柔らかくて、臭みもない良い肉を使ってます。美味しい!
先付:蕎麦がき
温かいできたての蕎麦がきです。
吸い物:竹の子沢煮椀
豚汁のようですが、味噌汁でなくお出汁と三つ葉が使われていることで、上品な味に。
焼き物:高森産山女魚の塩焼き
焼き方が上手なので、川魚の臭みが全くない。
添え物の葉っぱの緑も、親和苑では全て庭から採れたものを使うそうです。
焚き合わせ:夏野菜の冷製焚き合わせ
焼き茄子が甘かった。
タコが一つ入っていたのも歯ごたえが変わって美味しかった。
油物:ずんだ餅の天ぷら(天草大王)
ずんだ餅を天ぷらにするって、どんなのが出てくるかと思ったら、これがすごく美味しい!
餅ではなく、ずんだ豆を潰したものが回りについていて、中は何か湯葉のようなものが入っていた。
粗塩と梅味噌でいただくので、素材の美味しさを堪能できる天ぷら。
季節のソルベ
野いちごのソルベ。肉料理の前には口直しとしてソルベが出る。
この器は阿蘇坊窯の山下太さんの作品です。
親和苑で使われている食器が素敵だったので、翌日、山下太さんの工房を訪ねました。
工房は親和苑から車で15分くらいのところにあります。
部屋からの眺め。
安いプランなのに部屋食は嬉しいですね。
せっかくなので、熊本の地酒を頼んでみることにしました。
小国蔵一本締め:1,200円(税込)
すっきりして飲みやすいお酒です。
水が綺麗なところの地酒は美味しいですね。
というか、その土地で飲むから地酒って美味しいのかも。
持ち帰って飲んだらそうでもなかったということ、よくある。
肉料理:肥後赤牛のロースト
このお肉、かなり良質のお肉を使ってます。柔らかくて美味しい!
醤油ソースがまた合います。
お食事:自家製米土鍋ご飯、赤出汁、青じそとマスのお茶漬け
土鍋で炊いたご飯。ご飯は足りなければおかわりできます。
最後に青じそとマスの漬けをご飯に乗せて、お茶漬けで締めます。
漬物色々
親和苑は中庭に漬物蔵があり、自家製野菜で作られたお漬物が並びます。
少しずつ、色々な種類が食べられるのが嬉しい。
デザート:パンナコッタと甘酒のアイス
パンナコッタには自家製野いちごソースが。
甘酒のアイスには生姜が添えられていて甘すぎない美味しいデザートでした。
いや〜、美味しかった。
お料理旅館というだけあって、親和苑は料理が本当に美味しかったです。
部屋食で、温かいお料理を順番に持ってきてくれるのもありがたい。
私たちはスタンダードの一番安いプランでしたが、このボリューム。
馬刺しも肥後赤牛のローストも良いお肉が使われていて、高級割烹でコース料理をいただいたような満足感があります。
お料理だけで、一万円以上の値打ちあるわ。
これは朝食も期待大です。
阿蘇内牧温泉 親和苑 お風呂
親和苑には露天風呂が一つと、内風呂が二つあります。
露天風呂は本館を出て、中庭に入ったところに独立してあります。
露天風呂。湯質は正直大したことないです。可もなく不可もなく。
前日に奥湯の郷で最高の温泉に入ってしまったので、感動が薄い。
やはり温泉は、山奥の方へ行けば行くほど湯質が良くなる気がする。
内風呂は壱の風呂と弐の風呂に分かれており、空いていれば誰でも無料の貸切りで入れます。
壱の風呂より、弐の風呂の方が新しくて綺麗です。
クレンジングや化粧水も置かれています。
弐の風呂。貸切で入れるのが嬉しい。
が、やはり湯質は奥湯の郷と比べると雲泥の差。
親和苑のお湯が悪いというわけではないのですが、とにかく奥湯の郷は温泉が最高だったのでつい比べてしまいますね。
ただその分、親和苑はお料理とサービスが最高ですので、宿泊する価値は大いにあります。
この値段でこの料理と雰囲気、サービスはかなりコストパフォーマンスが高いです。
1日目は奥湯の郷で温泉を楽しみ、2日目は親和苑でお料理と雰囲気を楽しむ。
今回の宿のチョイスは、我ながらベストだったと満足しています。
阿蘇内牧温泉 親和苑 朝食
am8:00〜朝食スタートです。
朝食は一階の食堂スペースでいただきます。
食堂といっても、一席ずつつい立てで仕切られているので、プライベードな雰囲気が保たれています。
畳の部屋にテーブルが置かれているので、足が楽チンです。
食堂の窓際には、様々な自家製の果実酒が並ぶ。
こういうの見ると、田舎暮らしに憧れてしまうわぁ。
朝食2人前。
焼きシャケ、出し巻き卵、キャベツと卵の炒め物、りんご、さくらんぼ、納豆、切り干し大根
ご飯、味噌汁、漬物盛り合わせ
豚肉入りサラダ
これがすごく美味しかった!
かぼちゃや茄子は焼いてある。野菜の甘さがそのまま味わえる。
温かいざる豆腐。
デザートは自家製ヨーグルトに自家製野いちごソースをかけて。
朝食でこのボリューム。
少しずつ色々な種類のおかずが食べられる豪華な朝食。
良くある旅館の朝食とは、一味も二味も違うオリジナリティー溢れた朝食に大満足。
朝食のあとは、朝風呂に入りました。
湯上りには共有スペースに、手作りバナナジュースが置かれていました。
阿蘇内牧温泉 親和苑 お会計
大満足の朝食のあとは、朝風呂に入り、そろそろチェックアウトの時間です。
チェックアウトはam10:00です。
大満足の夕食と朝食、掃除の行き届いた綺麗な部屋。
お会計は?
・一泊二食 大人(和室・トイレ、洗面所なし):土日祝日利用:13,900円x2=27,800円(税込)
・生ビールプレミアム:600円x2=1,200円(税込)
・冷酒:1,200円(税込)
・入湯税:150円x2=300円
→合計:30,500円ーじゃらんポイント割引き1,000円
→総請求金額:29,500円
ということは、一人:14,750円でこれだけのおもてなしを受けられました。
全て税込みの料金表示なのね、良心的。
土日祝日利用で、このお値段。かなりのお値打ちです。
お料理だけでも一万円以上の価値はありそう。
お風呂の泉質は奥湯の郷と比べると確かに劣りますが、親和苑はお料理と雰囲気がとても良かったので大満足です。
奥湯の郷は温泉は最高ですが、民宿なので、ここまでの料理は期待できませんし、サービスや部屋のクオリティーも民宿レベルなので、奥湯の郷で温泉を堪能した後、親和苑で少しリッチな気分を満喫できたのはとても良かったです。
今回、奥湯の郷と親和苑、両方の良さを満喫できてとても良い宿選びをしたなと満足しています。
親和苑、全力100%でお勧めできるお宿です。
また九州へ行く時は、利用したいと思います。
熊本を応援する気持ち
今回、熊本旅行に行こうと思ったのは、熊本にお金を落とそうという目的もありました。
寄附も考えましたが、どのボランティア団体を信用して良いのかわかりませんのでね。
親和苑は、岡本夏生さんが熊本支援の際に利用されたということで知りました。
岡本夏生さんは、個人で集めた義援金を手渡しで熊本の皆さんへ届ける活動をされています。
岡本夏生さん、アクの強い方ではありますが、人間として信用できる方とブログなど拝見して思います。
敵も多い方なのでしょうが、強くて、一本筋の通ったところがある女性だと常々ウォッチしております。
いろいろなボランティア団体がありますが、私は一部(というかかなりの)ボランティア団体は、そのまま信用できるとは思っていません。
集めた寄附金の半分以上が団体の幹部へ周る仕組みになっていたり、ひなげしの歌の人とかかなり怪しいね。
大々的にポスターや広告をうっているボランティア団体は、まず100%の寄附金が困っている方々へ届くことはないでしょう。
岡本夏生さんのモットーは「できる時に、できる人が、できる事を」との事で、大変共感しております。
岡本さんは自分が子供がいないから、子育て中の方より自由に動けるから、こういう活動もできているとの事。
そういう考え方、私はすごく好きですね。
余談ですが、日本の街がどうしてこんなに綺麗なのか?
外国を旅行すると、本当に日本の道路の綺麗さ、ゴミのなさを実感します。
よく見ると、お年寄りの方(お年寄りでない方もいる)が、一人で黙々と掃除して下さったりしてるんですよね。
誰が見ているからとか、誰に褒められるためでなく、ただ人のためや社会のためにできる事をやる。
神様は見ているから、偽ボランティアで集めたお金で私腹を肥やす人には報いがあるし、人のためになる事をやった人にはいい事があるように思います。
それは生きているうちにいい事があるとは限らないけど、無駄にはならないはず。
このブログで楽しかった熊本旅行の記事を書くのは、自分の日記のような意味もありますが、熊本が注目されて、ますます元気になってくれたらいいなという思いも込めて書きました。
阿蘇の大地と空、緑の木々から、日本の土地の持つ雄大なパワーを感じ、元気をもらいました。
阿蘇の大地に感謝。ありがとう、熊本。
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