2018年ケララ豪雨 現地NGOの活動を聞いて考えさせられた事

ケララ豪雨

インド災害対策当局は21日、モンスーンの豪雨により大きな被害が出ている南インドケララ州で、5月30日以降に計370人が死亡、約125万人が避難したと発表しました。

ayurclothのアーユルヴェーダ染め布工房は、幸い大きな被害は免れました。

しかし、現地NGOが管轄する機織り工房チームは、ケララ州全域にあり、70以上の村に750以上の機織り工房が点在しています。

一部の機織り工房と機織り職人の家庭が、今回のケララ豪雨により、被害を受けたと報告がありました。

主な道路は、洪水によって破壊され、交通網に甚大な被害が出ました。

ケララ豪雨

携帯電話は、繋がらなくなったそうです。(9月20日現在はほぼ回復)

現地NGO管轄の機織り工房がある全区域では、55万人以上が避難所に身を寄せました。

14の地区でダムが崩壊し、そのうち12の地区に住む家庭の被害が甚大でした。

現地NGO管轄の機織り工房がある地域では、Neyyar River沿いの家庭が特に被害を受けたと聞いています。

ケララ豪雨

これを受けて、NGOメンバーたちの動きは迅速でした。

被害のなかったメンバーたちが集まり、被災したエリアの機織り職人たちに連絡、安否確認から始めました。

日頃から小さなグループの集まりとして活動している彼らは、横のつながりがあります。

無事だった者たちは、力を合わせてたくさんのRelief Campsを作りました。

これにより、家の中の水が引くまで、一時的にCamp内に避難することができました。

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次に、彼らは避難所に救援物資を届けます。

道路が壊れ、交通網が遮断された中では、政府からの救援物資の到着は遅れがちになりました。

現地NGOメンバーたちは、ここでも横のつながりを活かし、それぞれが近場の避難所に救援物資を届けます。

アーユルヴェーダ染め工房の責任者たちが音頭を取り、寄附を集め、救援物資を集めて避難所に届けました。

救援物資の内容は、すぐに必要な物を優先して。

救援活動に必要な、ロープや小さなボートなどをまずは調達。

当座の食べ物、日持ちするドライ・フード、濡れた服の着替えとして着る物を。

ベビー・フード、生理用品、包帯や消毒液、バンドエイドなどの衛生用品。

ケララ豪雨

ayurclothのアーユルヴェーダ染め工房のメンバーたちは、近隣3地区内で、救援活動に当たりました。

今回のケララ豪雨に対する救援活動が認められ、彼らはインド政府の災害対策局から感謝状を贈られました。

9月20日現在では、状況はノーマルなステージまで落ち着いていると報告を受けています。

今回の大洪水は、ケララ州では過去に類を見ない規模のものでした。

突然の災害に見舞われた時、現地NGOでは横の繋がりが非常に役に立ったと言います。

機織り職人たちは、一人では自活が難しいため、6人ずつのグループを作り、共同で貯金して糸を購入したり、作業をしたりします。

そのたくさんの小さいグループを守りつつ、管轄しているのが現地NGOの立ち上げメンバーたちです。

一人でできることは少ない。

けれど、力のない人も皆んなで集まって協力すれば、助け合うことができる。

マンションの隣人の名前も知らない自分は、どうなんだ?

SNSや携帯が繋がらなくなった状況で、何かできる?

住所さえ知らない友達も多いし。

有事に、どんな動きができるだろうか?

自分の人との繋がり方について、考えさせられた日でした。

→南インド機織り産業の復興と貧困女性の自立支援の仕組み