①サイババアシュラムへ導かれる

サイババアシュラム

サイババアシュラムには呼ばれないと来れない、とよく言われます。

私も今回、何かに導かれるようにサイババアシュラムへ行く事になりました。

今回の旅行はシヴァナンダ・ヨガ・アシュラムで3週間ヨガをして、その後トリバンドラムのMitra Hermitageというアーユルヴェーダ・トリートメント施設でパンチャカルマを3週間受けてから帰国する予定でした。

それまで私はサイババのことも、サイババのアシュラムがインドにあることも全然知らなかったんです。

なので、インドへ着いた当初は、サイババアシュラムへ行く予定は全くありませんでした。

シヴァナンダヨガ・アシュラムに着いて三日目、友達になった日本人男性が、「シヴァナンダ・アシュラムどう思う?」と聞いてきました。

私は「予想していたより大きいし、綺麗なところだね。」と答えました。

その子に「僕はサイババ・アシュラムに行った事あるけど、ここより何倍も広くて、食事も凄く美味しいよ。」と言われ、その時は「へ~、そうなんだ。」で話は終わりました。

サイババのアシュラムっていうものがインドにあるんだ〜。くらいの印象でした。

その時の私は、それくらいサイババについて何も知らなかったんです。

そしてシヴァナンダ・ヨガ・アシュラムでの生活に飽きてきた頃、プッタパルティ出身のインド人がシヴァナンダアシュラムへ来ました。

彼は私の顔を見るなり、しきりにサイババの素晴らしさを話すのです。

サイババの話なんか全然していないのに、いきなり話しかけられて、サイババアシュラムの話をされました。

それまでの私はサイババには全く興味がなく、失礼ながらアフロ・ヘアーの人。というイメージしかありませんでした。

しかしそのインド人があまりにもサイババ・アシュラムのことを熱弁するので、段々と興味が湧いてきました。

ちょうど、シヴァナンダでの生活にも少しうんざりしてきた頃でした。

シヴァナンダアシュラムのスケジュールが息苦しく感じ始めていたのと、ドミトリーの隣のベッドの日本人の女の子が悪口じゃないんだけど、「あの人は好き、あの人は嫌い」というような噂話をするのが好きな子で、聞いているのがうざったくなってたんですね。

悪い子じゃなかったけど、今、思えば、あの子が居なかったらシヴァナンダアシュラムにうんざりすることもなく、サイババアシュラムへ行こうとも思わなかったかもしれない。

そう思うと、全ては必然でサイババアシュラムへ行かせるために、あの女の子が居たような気がします。

三週間いるつもりだったシヴァナンダヨガ・アシュラムの滞在期間を一週間減らして、サイババアシュラムへ行ってみようかなという気になりかけました。

が、やはりインドで知らないインド人に誘われて、女性一人で知らないところへ行くというのは抵抗があります。

友達になった日本人男性に相談したところ、飛行機のチケット代金込三万円以内で全ての費用が済みそうなら一緒に行きたいとのこと。

またインド人が騙すつもりかどうかもよく見てからにしよう、という事になりました。

まだまだ旅の予定変更してまで、サイババアシュラムへ行くかどうかは決めていませんでした。

その夜、普段はそんな事はしないのですが、お祈りをしてみました。

「サイババ様、おじいちゃん、おばあちゃん、もし私がサイババ・アシュラムへ行った方が良いなら、明日、具体的なアシュラムへの行き方と、それにかかる費用と時間を私に教えて下さい。」

寝る前に、そう心の中で唱えてから眠りに就きました。

翌日、休憩時間にシヴァナンダアシュラム内のカフェでくつろいでいると、例のインド人が近づいて来ました。

「サイババ・アシュラムまでは飛行機で3,000RSくらい。旅行代理店でチケットを予約して、自分のクレジットカードでチケット代は支払っておいてあげる。今、手持ちのインドルピーがないなら、プッタパルティで換金してから返してくれたらいいよ。トレインでは~~。」と説明し始めました。

そして自分はしばらくシヴァナンダアシュラムでヨガを習うから、一緒に行く事はできないけれど、自分の兄をバンガロール空港まで迎えにやらせる。

バンガロール空港からサイババアシュラムまではタクシーで2,000RS。

更にサイババ・アシュラムでの服装や一日のスケジュール、注意事項など細々と教えてくれました。

普通、インド人はそんなに具体的な行き方や、費用を調べてくれたりはしません。

ましてや、エアーチケット代金を立て替えてあげる、など言うインド人はいません。

これは適当に「サイババ・アシュラムいいよ~。」という世間話しと違う本気度を感じました。

何かに強力に後押しされている感覚。

これはどうも行った方がよさそうだ。

サイババアシュラム行きたいなと思った私は、日本人男性に改めて相談しました。

「あのインド人は本気で誘ってると思う。でも女一人で知らないインド人についていくのは抵抗がある。もしあなたも一緒に行くなら、私も行こうと思う。」

彼は安いエアチケットが取れたら自分も行きたいということでした。

あとはトントン拍子に安いチケットが取れたり、ホテルが見つかったりしてどんどん話が進みました。

最初は一緒に行けないと言っていた例のインド人も、急に風邪を惹いて体調を崩し、先に自分はプッタパルティに帰ると言って私たちより先にプッタパルティへ帰ってしまいました。

お陰で私たちがバンガロールに着いた日には、そのインド人がバンガロール空港までタクシーを手配して迎えに来てくれました。

サイババ・アシュラムでは、そのインド人が何から何まで案内してくれて大変助かりました。

彼とシヴァナンダアシュラムで会わなかったら、サイババアシュラムへ行くこともなかったし、サイババアシュラムでも不便したと思います。

自分はシヴァナンダアシュラムにもほとんど滞在せず、風邪をひいてすぐプッタパルティに戻ってしまった人。

彼はまるで私たちをサイババ・アシュラムへ連れてくるためにシヴァナンダへ来たみたいだねと、連れの日本人男性と話しました。

本当にいろんな偶然が重なって、導かれるようにサイババアシュラムへ辿り着いた今回の旅。

もしシヴァナンダアシュラムであの日本人の女の子が隣に来なかったら?

もし日本人男性がサイババアシュラムのことを話さなかったら?

もしプッタパルティのインド人に誘われなかったら?

もしインド人が風邪をひいて私たちより早くプッタパルティに戻らなかったら?

もし日本人男性が一緒に来なかったら?

もし安いエアーチケットが取れなかったら?

どの条件が欠けてもサイババアシュラムへ行くことはなかったと思います。

何より自分の勘が「行ったほうがいい。」と後押ししてきた。

行ったほうがいいというより、行くことに決まってるからという感じ。

この時はわからなかったのですが、サイババアシュラムから帰って、やっと自分がサイババアシュラムへ導かれた理由がわかりました。

やはりサイババアシュラムへ行った意味はあったのです。

サイババアシュラムは呼ばれないと来れない。

本当にそうなのかもしれないなと実感した旅でした。

→②サイババアシュラム トリバンドラムから→バンガロール空港へ