市販の型紙でパジャマをハンドメイド。手紡ぎ手織り薬草染めカディコットンの手作りパジャマ。

カディコットンのパジャマ

手紡ぎ手織り薬草染めカディコットン生地で、パジャマを手作りしました。

一番着用頻度が高く、毎日着るパジャマこそ、肌にストレスなく良いものを選びたい。

1日8時間睡眠で、プラス風呂上がり〜朝食を作る時間までパジャマで過ごす。

私にとって、一番、着ている時間が長い衣服。

それがパジャマです。

年齢を重ねると、外出着より、毎日着る日常着にこそこだわりが出てきます。

特に、素肌に直接着るパジャマは、素材を重視したい。

安価でデザインが素敵な市販品はたくさんありますが、量産されたパジャマでは、縫製も生地のクオリティも満足できなかった。

それなら自分が惚れ込んだ生地で、肌あたりの優しい縫製で、手作りパジャマを作ろうじゃないか。

選んだのは、無農薬綿花を手紡ぎで糸にし手織りした生地を、薬草のみで染めた最高のカディコットンです。

パジャマの型紙は、市販のサンプランニングのフィットパターンの型紙を使いました。

カディコットンとは?

カディコットンは、イギリス植民地時代に、ガンジーがインド人の自立を促すために、機械織り綿布に対抗する手段として、手紡ぎ手織り綿布を広めたことから始まった、手紡ぎ手織り生地のことです。

カディコットン

手で紡いだ糸は、よりが不均一のため、独特の風合いがあります。

手織りすることで、独特のネップや凹凸が生地の表面に出て、機械織りにない味わいがあります。

吸湿性、速乾性に優れ、夏は風を通しやすく涼しい。

冬は、布目に空気を含むため暖かいという優れた特性を持っています。

オールシーズン着られる、布地です。

手織り生地

実際にパジャマとして着用すると、生地に薄いところや分厚いところがあるのがわかります。

私は一年中長袖のパジャマを愛用しているのですが、夏でも生地がペタっと張り付くことがなく快適この上ない。

パジャマの素材として、これ以上の布地はありません。

しかも、アーユルクロスのカディコットンは、ハーブのみで手染めした薬草染めです。

アーユルヴェーダ染め 薬草

単に薬草で染めましたという生地ではなく、綿花の汚れ落としから媒染、仕上げまで全て自然から採れるものだけで染色しています。

昔ながらの伝統的な染技法を忠実に復活させて染色しているので、化学薬剤を使わないのですね。

化学的なものがなかった時代の染め方なので。

化学薬剤を全く使用しない薬草染め生地は、日本では趣味の範囲でしか流通しないでしょうね。

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消費者も色落ちしない、防縮加工された縮まない布地に慣れていますから、昔の紡ぎのように、着用しながら柔らかく自分の肌に馴染ませていくような布を育てる衣服には、違和感を感じる人も多いかもしれません。

しかし、一旦柔らかく馴染んでしまえば、これ以上快適な布地はありません。

一度、このパジャマや部屋着に慣れてしまうと、こればかりに手が伸びる。

リラックスタイムに、他の布地では満足できなくなります。

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ガーゼ生地とアトピー。ヘンプ、竹素材

パジャマの生地として、ガーゼもよく使われますが、ガーゼ生地は、数年でボロボロになってきます。

ボロボロになったガーゼは、繕いようがなく、消耗品の生地ですね。

ガーゼ生地は洗濯を繰り返すと細かい糸くずが出るので、これが肌の痒みの原因になることがあります。

ガーゼ生地は最初から生地を柔らかくするために、かなりの化学処理も施します。

大抵の下着に使われている生地は柔らかいものですが、生地が最初から柔らかいということは、化学処理を施しているということです。

化学処理なしでは、生地は柔らかくなりませんから。

特に麻、リネン、ヘンプ、竹など原料が固い素材ほど、強い化学薬剤を使わなければ生地にはなりません。

近年、麻、リネン、ヘンプ、竹などは無農薬で育つイメージから、環境にやさしい天然素材のイメージで売り出されていますが、固い素材ほど強い化学薬剤で生地にされています。

環境にもお肌にもやさしいとは言えないですね。

真っ白なガーゼ生地は、強い漂白剤や蛍光剤が使われています。

子供の頃、アトピーでガーゼの服が嫌だったという友人がいます。

ガーゼ生地は柔らかいので肌に優しいようで、アトピーには厳しい生地でもあります。

洗濯のたびに目に見えない小さな細かい糸くずが出て、アトピーの肌にくっついて痒みが出るからです。

手紡ぎ手織りの生地は、表面が不均一で肌に張りつきにくく、暑いインドの夏でも快適に過ごし易い昔からの知恵が詰まっています。

オーガニックコットン手紡ぎ

手紡ぎ手織り薬草染め生地のパジャマなんて、市販されるわけがない。

コストがかかりすぎて、無理です。

これぞ、ハンドメイドの真骨頂。

自分の好きなように、好きな縫製で作らせて貰います。

生地代は高くつきましたが、繕いながら一生着るつもりで縫製にも拘ってパターンも自分好みにアレンジして作ることにしました。

最低、10年は着て、元取るぞ。

サン・プランニングのフィットパターンおとなのパジャマの型紙

パジャマパターン

いろいろ探しましたが、大人用パジャマの洋裁本って、ほとんどないんですね。

型紙も、ほぼ市販されてない。

私が探して見つけたのは、サン・プランニングのフィットパターンだけでした。

しかも、これ、結構古い、昔のパターンみたい。

しかし、実際に作ってみてわかったこと。

サンプランニングの大人パジャマのパターン、いいです!

初見で、サンプランニングの大人パジャマのパターンを見た感想は、「大きすぎるんじゃないか?」

全体的にダボッとしていて、はっきり言えば、ダサい…。

しかし、実際に着てみると…?

パジャマはダサいくらいに余裕を持ったパターンの方が、よく眠れる。

私は手が細長いので、市販のパジャマだと寝ている途中で袖がずり上がってしまい、寝ている途中で寒さで目が覚め、袖を戻すということがよくありました。

サンプランニングの大人パジャマのパターンは、睡眠中にいかに快適に過ごせるかをよく考えられているパジャマパターンです。

アームホールなどは、「ここまで大きめにしなくてもいいんじゃないか?」と思うほどダボッとしていますが、寝ている時は思った以上に腕をよく動かすもの。

これなら寝相が悪く、両腕を上げたまま寝る癖があっても、動きが妨げられることなく快適です。

パジャマ上衣の長さも十分。

お尻の下まで、すっぽり隠れます。

履きこみも、かなりの深さでお腹もしっかりカバー。

市販のパジャマは、細身で格好いいデザインですが、量産品は生地代を節約しなければならないのでその結果でしょうな。

着心地を追求したら、パジャマは予想外に用尺がかかります。

私は162㎝の標準体型ですが、4.2メートル使いました。

サンプランニングの大人パジャマの型紙、実際に着てみてわかった、ロングセラーも納得の良い型紙でした。

これをパジャマの基本パターンとして、自分サイズにアレンジします。

サンフィットパターンを自分サイズに調整

サンプランニングのフィットパターン大人パジャマの型紙は、男女兼用サイズのパジャマです。

長袖、半袖の2種類のデザインの型紙が入っています。

拡大コピーしなくても、そのまま使える実物大のパジャマ型紙なのが嬉しい。

サンフィットパターン パジャマ

夏でも、朝晩は冷えるので、私は、基本的に一年中長袖パジャマ愛好家。

なので、長袖で2着作ります。

まずは、サンダルウッド染めカディコットンで、一枚目。

サンダルウッドの木の皮を、メインハーブに45種類以上の薬草を配合して手染めした薬草染めです。

薬草染めカディ
サンダルウッドの木の皮を砕いたものを、山の沢水で煮詰める。

薬草染めカディコットン
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ハンドメイドのパジャマ

幅108㎝くらいの生地で、上衣だけなら用尺2.22メートルでした。

ちなみに、私は身長162㎝です。

手が長いので、手の長さを2㎝伸ばして作りました。

男女兼用サイズで、ゆったり着られて動きが妨げられず快適です。

サンフィットのパジャマパターンは、襟の形がキリッと格好いいのが好みです。

カディコットン パジャマ

サンダルウッドピンクは、天然の発色のピンクらしく少し赤みがかった色合いです。色落ちすると、レンガ色に近づいていきます。

カディコットン パジャマ

試しに胸ポケットの位置を低めにしてみました。が、失敗。

サンフィットのパジャマパターン通りのポケット位置にしておけばよかった。

ポケット位置を下げると、バランス悪く太って見えます。

後悔先に立たずなり…。

でもいいんだ、同じパターンで色違いをもう一枚作るから。

手織り生地のパジャマ

裏から見ても綺麗に、折伏せ縫いの縫い代にアレンジ。

パジャマこそ、裏面の縫製に拘りたいもの。

折伏せ縫いは、肌あたりもやさしく、丈夫でほつれにくく、見た目も綺麗でパジャマには最適です。

市販品で折伏せ縫いのパジャマは、今まで見たことがないですね。

手間も生地も余分にかかるので、量産品では無理なのでしょう。

これぞ、手作りの醍醐味です。

ちなみにアーユルクロスの服は、全て折り伏せ縫いを採用しています。

※パジャマは販売していないので、自分で縫製する参考にして下さいね。

 手紡ぎ手織り生地は、在庫がある時だけ通販サイトで販売しています。

 季節物の手工芸品のため、通販サイトに載ってない時は品切れです。

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パジャマの縫い方

折伏せ縫いからの、脇スリットも丁寧に。

手織り布 パジャマ

脇スリットが割けないように、縫止りを丁寧にミシン縫い。

手作りパジャマ

型崩れしないように、表からギリギリのラインで端ミシンをかけました。

この一手間で、何度洗っても型崩れしない綺麗なパジャマに仕上がります。

手作りパジャマ ボタンホール

ボタンホールは、絹糸で一つ一つ手かがりしました。

ミシンのボタンホールでもいいけれど、絹糸の手かがりボタンホールなんて、最高の贅沢品です。

絹糸のツヤが美しい。

ダーニングで繕いながら長く着られる、無農薬綿花の手紡ぎ手織りの特別なパジャマです。

末長く愛用するつもりで、最高の手間をかけて丁寧に作りました。

最近はデザインは素敵なのに、素材がポリエステルとかレーヨンとかばかりで、買う気がしない服ばかりで残念です。

無農薬綿花からの手紡ぎ手織り、薬剤を全く使わない薬草染めの生地は本当に貴重です。

日本では既に趣味の範囲以外では作れない生地だし、インドでも20年後は難しいでしょうね。

丁寧に作って、大切に長く愛用していくつもりです。

手作りパジャマ パターン

ボタンの裏側には、力ボタンをつけて丈夫で裏から見ても美しく仕上げました。

カディコットンで、パジャマのボトムスをハンドメイド。

パジャマ パターン

私はネグリジェも好きなのですが、寝る前にストレッチをするので、スボンタイプのパジャマを愛用しています。

朝夕冷やっとする季節にも、足首まで隠れるズボンタイプが快適ですしね。

手紡ぎ手織りの生地は、表面に織りムラがあって、これがパジャマとしては肌に張り付かなくて快適さを生んでいます。

普通に生地屋でこのような生地を販売したら、B品扱いかもしれませんね。

しかし、これこそが手紡ぎ手織り生地の良さなんです。

このいい加減さが、肌着やパジャマに丁度いいんです。

日本の職人が手織りすると、きっちりかっちりした美しすぎる固い生地に仕上がっちゃうんですよね。

帯とかにはそれが素敵なんだけど、人の肌に一番近い肌着やパジャマは、きっちりかっちりだと揺らぎや余裕や変化に対応する緩さがないんですよね。

カディコットンは、洗えば洗うほど、着用すればするほど、この良さが肌感覚でわかってきます。

なので、高価な生地だからといって大切にしまっておかないで、ガンガン着て愛用していただきたい。

きっと、手放せなくなるはずです。

手作りパジャマ

サンフィットパターンのパジャマのズボンの型紙は、履きこみがかなり深くなっています。

パジャマとしては快適ですが、スタイリッシュさに欠けるのと用尺がかかるので、履きこみを少しだけ浅くパターンを調整しました。

が、後悔。

普通に、サンフィットのパジャマの型紙の通りに作れば良かった。

サンフィットパターンのパジャマの型紙は、ダサいようで、着用した時にいかに快適かをかなり考えて作られているようです。

パッと見がダボダボしてダサいので、アレンジを加えたくなりますが、パジャマの着心地を考えるなら、パターン通りに作った方がいいです。

ただし、手の長さや足の長さは、個人のサイズや好みに合わせてアレンジするとより快適なパジャマに仕上がります。

ハンドメイド パジャマ

ウエストゴムは、締め付けのない赤ちゃん用のゴムをあえて使用。

もちろんゴムの入れ替え口は、設けてあります。

ハンドメイドパジャマ

ウエストゴムは、細いゴムを二本入れる仕様にしました。が、後悔。

普通に平たいパジャマゴムをゆる〜く入れれば良かったです。

平たいパジャマゴムの方が、柔らかいウエストにゴムの跡がつかずに快適です。

ハンドメイド パジャマ

一枚目のパジャマをハンドメイドしての教訓

・ポケットの位置は下げない方が良い。

・デザインはアレンジせずに、サンフィットパターンのパジャマ型紙通りに作った方がいい。

・縫い代は、折伏せ縫いの縫い代にアレンジした方が良い。

・私の場合は、腕の長さを2センチ長く伸ばして良かった。

・ウエストゴムは一本で、パジャマ用の平ゴムでテンションが低いゆるいものが最適。

これを教訓に、二枚目のパジャマを作ります。

二枚目ももちろん、手紡ぎ手織り薬草染めのオーガニックコットン100%で。

アーユルヴェーダ染め

黄色い生地は、メインハーブにターメリックを使って染めたもので、美肌に良いとされています。

インドでは、花嫁が結婚式の前にターメリックパックで肌のお手入れをするとか。

ターメリックには、身体を温める作用もあります。

ターメリック
サンフィットパターン パジャマ型紙

ターメリックのカディコットン生地は、2〜3回の着用で、すぐに柔らかくなりました。

ターメリック染めの生地は、パジャマにとても適しているようです。

色落ちも緩やかで、私は最初から他の洗濯物と一緒に洗濯機で洗っていましたが、色移りもせず日常的に使いやすい生地です。

ハンドメイド パジャマ 型紙

ボタンホールも絹糸で手かがりしましたが、これはあまりに大変なので次からはスナップボタンにしようと思います。

手作り パジャマ パターン

二着を交互に毎日フル稼働で着ています。

着心地は最高です❤️

この着心地を知ると、他のパジャマは、もう着られません。

2年前にハンドメイドしたタオルケットも、この手紡ぎ手織り生地を二重に重ねて作りましたが、2年間ほぼ毎日使用しても全くほつれなし。

ガーゼのタオルケットと違って、綿ぼこりも出ないし柔らかいのに風を通して本当に快適です。

ただ、この手紡ぎ手織り生地はパジャマとしては厚地なので、真夏の猛暑の時期だけは寝苦しさを感じました。

というわけで、次回は、真夏の猛暑用に、綿ローンの薄い生地でパジャマを作ろうと思います。

もちろん、綿ローンも手織りの薬草染めです。

着用時間が長いパジャマにこそ、最高の贅沢を。

ビバ、ハンドメイド。