毎年、12月〜1月には無農薬みかんを購入し、陳皮やみかんの皮洗剤を作ります。
みかんの旬は11月〜1月です。
みかんはビタミンCが豊富なので風邪予防にもなるし、みかんの白い筋には毛細血管を強くする作用があります。
私は温度差のアレルギーで鼻の粘膜が弱く、朝晩の寒い時間帯にくしゃみや鼻水が出る体質なのですが、みかんなどの柑橘類(ゆずでもOK)をたくさん摂ると、症状が明らかに緩和するのを実感しています。
ゆずや八朔は大量に食べるわけにはいかないけれど、みかんならバリバリ食べられてしまう。
よって、みかんの皮が大量に生まれます。
このみかんの皮、物凄く色んな用途に使えるんです。
無農薬みかんなら、皮でさえ捨てるのが、もったいない。
みかんを買う時は皮まで再利用するつもりで、無農薬みかんを選ぶようになりました。
目次
無農薬みかんの購入の仕方とお値段
スーパーや八百屋さんでは無農薬みかんは見つけられないですね。
無農薬みかんはネット通販かFacebookのグループかヤフオクで手に入れるしかないようです。
ヤフーオークションを利用する
今年は、ヤフオクで見つけました。
和歌山県有田郡の農家さんの無農薬有田みかんです。
こちらの農家さんは通販サイトは持たれていないそうなので、ここでご紹介できなくて残念。
とても美味しいみかんでした。
販売期間は毎年、年明け一ヶ月間のみだそうです。
ヤフオクで販売するのは余ったみかんだけなので、毎年販売するかどうか確実性はないそうです。
オークションなので値段は時の運ですが、今回は10㎏:3,000円(送料込み)でした。
ヤフオクの無農薬みかんの相場は10㎏:3,000円〜5,500円(送料込み)のようです。
減農薬みかんだとグッと安くなります。
ヤフオクは運が良ければ良いものが安く手に入るのが魅力ですが、当たり外れがあるのが難点です。
農家さんがヤフオクで直接販売されている場合は良いのですが、最近では間に転売業者が入っているケースもありますので要注意です。
転売業者が扱う商品は新鮮さに欠けますし、写真や商品説明も嘘の場合があるので無農薬でない場合もありますね。
それでも文句は言えないのがヤフーオークションというものだと了解していますので、できるだけ評価などをよく見て利用するようにしています。
ヤフオクのデメリットは時間と手間がかかることですね。
商品を探して、比べて、入札したらしたで、落札するまで気にしていないとダメですから。
私のヤフオクの利用の仕方は、一回購入して気に入ったら、あとはメールで直接追加注文するようにしています。
あくまでヤフオクは運が良ければ良い農家さんと直接取引きできるようになるところだと思っています。
ただ毎年同じように購入できる確実性はないので、一つの手段として利用しています。
Facebookの無農薬野菜グループを利用する
Facebookで無農薬野菜や果物を直接販売するグループに入ると、農家さんから直接無農薬みかんを購入することができます。
相場はだいたい5キロで4,000円くらいです。
ただこれもデメリットがあって販売期間が不定期なのと予約制の場合が多いので、気付かないうちに売り切れていたということもよくあります。
また料金的にもヤフオクやネット通販で購入するより割高になる場合が多いです。
私はできるだけ農家さんにお金が入るような買い物の仕方をしたいので、ヤフオクやFacebookのグループを利用することがありますが、いずれも販売時期が短く、当たり外れがあるのが難点です。
無農薬みかんなのかどうかの保障もありません。
無農薬みかんかどうかを判断する目安は、まず皮が綺麗すぎないことです。
無農薬みかんの皮は総じて黒い筋やシワが目立ちます。
また皮が薄すぎるものは無農薬みかんではない可能性が高いです。
ヤフオクやFacebookでの購入はあくまでも自己責任で、運が良ければとても良い農家さんとのご縁になることが魅力です。
ネット通販で無農薬みかんを購入する
ヤフオクやFacebookのグループは販売期間が短いので、購入の機会を逸してしまうことがあります。
そういう時は私は楽天を利用します。
楽天ならたくさんの農家さんが無農薬みかんを販売しているので時期を逸することがないし、注文すればすぐ購入できるのが魅力です。
陳皮の作り方
無農薬みかんは皮が使えるのが魅力です。
私は陳皮にしたり、みかんの皮で洗剤を作ったり、入浴剤として利用して使い尽くします。
ここまで使い尽くされれば、みかんも本望でしょう。
陳皮はみかんの皮を乾燥させるだけで簡単に作れます。
陳皮は漢方的には「温」の性質を持っています。優しく温める性質です。
また「気」の流れを良くする働きがあります。
陳皮を含め、柑橘系の香りは気分を明るくしてくれます。
陳皮の作り方
①みかんを食べる前に皮をさっと洗っておく。(無農薬みかんなら軽く洗うだけでよし)
②みかんを食べたらすぐに皮を刻む。
③刻んだみかんの皮をザルに重ならないように広げて天日干しする。
ちぎってそのまま干しても良い。
ちぎったまま干す方のみかんの皮は、入浴剤として利用したり、スープやみかん茶として煮出して取り出して捨てる場合に使う。
入浴剤や煮出し用みかんの皮は、ちぎったまま干すので簡単。
④カラカラに乾くまで、最低4日間は干す。
天気が悪い日は部屋に入れるなど、カビないように気をつけることが肝心。
陳皮は熟成して黒くなったものが効能が高いので、長期間乾燥させればさせるほど良い。
天気に気をつけながら、2週間以上乾燥させればさらに良い。
⑤しっかり乾いたら乾燥剤を入れた瓶に入れて保管する。
soil 珪藻土 ドライングブロック ピンク 「板チョコ型乾燥剤」
うちの乾燥剤は全てsoilのブロック白で統一しています。
天日干しすればまた乾燥剤としてのパワーが復活するので、繰り返し使えるし、デザインがシンプルで綺麗なのが気に入っています。
この後も可能なら、時々瓶から出して天日干ししながら保存すると更に熟成されて良い陳皮になる。
⑥陳皮パウダーを作る。
刻んで乾かした陳皮をミルサーで粉末にし、乾燥剤を入れた瓶で保存する。
みかんの皮洗剤の作り方
材料
・みかんの皮:5個分
・水(または万能酵母液):400cc
・(重曹小さじ1杯・またはクエン酸小さじ1杯)
①水(または万能酵母液)400ccを鍋に入れ沸騰させ、みかんの皮を加える。
このみかんの皮は生のみかんの皮で。乾燥させたものは使わないこと。
冷凍保存した生みかんの皮でも良い。
②みかんの皮を加えて沸騰したら、弱火にし15分煮出す。
この時、強火で煮てしまうと水分がなくなってしまうので注意。
③火を止め冷まし、生ゴミネットを小さいボールにかけたものでみかんの皮を濾す。
④濾したみかんの皮抽出液をスプレーボトルに移す。
スプレーボトルは百均のものより市販の洗剤のスプレーボトルの方が優秀。
毒々しい色合いが気になりますが、日本の名だたる企業の採用したスプレーボトルは機能的に優秀で、ストレスなく使えます。
私は今はもう洗剤は買わないので、大昔のスプレーボトルを使い回していますがまだまだ現役。
百均のスプレーボトルは透明で綺麗なのですが、スプレーの出が悪く、使うのにストレスなのでやめました。
⑤3種類のみかんの皮洗剤を作る。
フローリングを拭く時には抽出液のみを使用します。
ただこれだけでは洗浄力が弱いと感じる場合は、重曹小さじ1杯をボトルに加えます。
重曹入りみかんの皮洗剤はお風呂場の掃除に使います。
クエン酸小さじ1杯を加えたものは、台所に置いて、レンジ周りやシンクの水垢取りに使います。
消毒用エタノールで抽出する方法もありますが、私はこれで手が荒れたので使っていません。
みかんの皮を入浴剤として利用する
煮出したみかんの皮は生ゴミネットに入れたまま、お風呂に入れればまだみかんの香りと温め効果が持続します。
みかんの皮を入浴剤として使う場合に注意することは、生みかんの皮をそのままお風呂に入れないこと。
生みかんの皮に含まれる成分リモネンが肌に刺激が強すぎるので、肌の薄いところがピリピリします。
私は太ももの内側と肘の内側の皮膚に赤い発疹が出ました。
男性は玉にピリッと来るそうです。お気をつけあそばせ。
なので、入浴剤として使うなら、煮出したみかんの皮か、ちぎって乾燥させたみかんの皮が良いです。
量は4〜5個分でちょうどいいです。
陳皮を使ったシナモン紅茶レシピ
材料
・陳皮パウダー:小さじ1/2
・和紅茶の茶葉:小さじ1
・シナモンパウダー:一振り
(またはシナモンスティック5mmを細かく砕いたもの)
・あれば乾燥生姜1枚
作り方
①材料を全て急須に入れ、熱湯200ccを注いで3分間ほど抽出させる。
②茶こしで濾して出来上がり。
紅茶の茶葉は和紅茶が最適。なければダージリンでも。
みかんの皮の味はあまりなく、匂いを楽しみたいのでアールグレイのように香りの強い茶葉は向かない。
オレンジの皮で作る場合は、ダージリンが合う。
陳皮パウダーで作る紅茶は風味がオレンジほど強くないのですが、ほのかな優しい香りが和紅茶にぴったりです。
人と農・自然をつなぐ会は家族経営で長年無農薬茶を販売されています。
私は最初、生協でこちらの無農薬茶を知り、購入して以来大ファンになりました。
完全無農薬茶でこの価格は珍しいのではないかと思います。
和紅茶以外に緑茶もおすすめですが、いずれも大変良心的な価格設定になっています。
「良い百姓は良い作物を作る前に良い土を作る!」をモットーにされています。
家族経営の無農薬お茶農家さんを応援しています。
刻んだ陳皮をそのまま煮出して飲んでみましたが、美味しくないです。
薬効はあるんでしょうけどね。
陳皮を使った飲み物の中では、陳皮パウダーを和紅茶に入れるのが一番気入っています。
他に、白米を炊くときに少量の刻んだ陳皮を加えてみるのも面白いです。
ご飯を炊く時の香りがいいですし、白米にうっすらみかん色がついて綺麗です。
この時は少量にすることが肝心です。
陳皮自体は美味しいものではないので、入れすぎると不味くなります。
あくまで風味を楽しむくらいが丁度いいようです。
みかんの皮の再利用 まとめ
・みかんの旬は11月〜1月。2月に入ると袋が分厚くなり味が落ちる。
・無農薬みかんの相場は5キロで3,500円くらい
・無農薬みかんは皮がかなり汚い。黒いススのようなものがついた皮もあるが味に変わりなし。
・みかんの皮がたくさん出た時は(①刻んで干す ②ちぎって干す ③ちぎって冷凍保存する ④刻んで干したものをミルサーで粉にする。)の四つの処理をする。
・陳皮と陳皮パウダーを保存する時は、カビが生えないように乾燥剤を入れて保存すること。
・陳皮は最低4日間、できれば2週間はしっかり乾燥させること。その後も一年くらいかけて時々天日干しするとなお良い。
・みかんの皮洗剤を作る時は、生みかんの皮を使う。
・お風呂に入れる時は、乾燥みかんの皮を使う。
・陳皮をそのまま煮出して飲んでも美味しくない。紅茶に加えて風味を楽しむと美味しくいただける。
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