サイババの事を何も知らなかった私は、連れの男性にサイババについてのいろいろな話を教えて貰いました。
彼はサイババ存命中にサイババアシュラムに来たこともあり、サイババの本もいろいろ読んでいてかなりサイババには詳しい方でした。
シヴァナンダヨガ・アシュラムに来たのも、サイババが存命中に訪問した唯一のヨガアシュラムがシヴァナンダヨガアシュラムだったからとのことでした。
彼によると、サイババは神の化身で、インドにたくさん居るグルと呼ばれる人たちとも別格の存在だとのこと。
そして神の化身だから、自分に近づいて来る全ての人を肯定している。
善も悪も肯定していて、何でも願い事をしてもよいとのことでした。
半信半疑だった私ですが、サイババアシュラムのホールに満ちている独特の気にふれるうちに、心が平安になって、素直にお願いをしてみようという気持ちになりました。
当時、私には自分でどうしても解決できない問題が一つあったのですが、これを解決へ導いて下さいと強く念じてみました。
その夜、急に眼が覚めて、スマホの時計を見るとゾロ目の「444」でした。
444って4時44分ですよ。
こんな時間に目が覚めるなんて珍しいなと思い、その日はそのまま寝ました。
次の日また夜中に目が覚めて、スマホの時計を見ると今度はゾロ目「333」です。
333って3時33分?私は一旦寝ると熟睡タイプで、こんな時間に目が覚めることなんかないです。
しかも目覚め方が、急に目が覚める感じなんですよね。
スクッと起きて、パッとスマホを手に取る!みたいな。
これは偶然にしては出来過ぎているなと鳥肌が立ちました。
何かのメッセージのような気がして、ゾロ目の意味を調べてみました。
444:キーワードは祝福・順調・高次元との共鳴
周りにたくさんの天使がいます。沢山の天の存在によって愛され、支えられ、導かれています。
直感やひらめきに注意して下さい。天界と繋がる力が非常に強くなっています。
情熱を持って自分が決断した道を進んで下さい。
物事がうまくはかどるようにポジティブなエネルギーや内面的な強さを天使たちが与えてくれています。
あなたが目標に向かって真面目に取り組み、苦労してきた事を私たちは知っています。
今居る道をそのまま進み、望んでいるゴールまで進みましょう。
助言が必要な時は心を開いて私たちの言葉に耳を傾けて下さい。
あなたは正しい人生を歩んでおり、素晴らしい事を行っているのだということを知って下さい。
そしていつでもサポートが必要な時はわたしたちに心をゆだねて下さい。
333:キーワードは調和・調整・成長・周りの状況が整ってきている。
不安や悩みに意識を向けず、人類と世界の未来を信じて下さい。
アセンデッド・マスターの最も強力な性質は完全に信じる心を持っていることだということを思い出して下さい。
是非、かれらのようになって下さい。アセンデッド・マスターをはじめ大いなる存在に守られています。
これを見た時、私の問題を解決できるよういろんな存在が後押ししてくれているという気がして嬉しいと同時に、自信と感謝の気持ちがあふれ出てきました。
サイババ・アシュラムに滞在中は穏やかな不安が浄化されるような、優しい気持ちをずっと持ったまま過ごす事ができました。
帰国してからは、このような気持ちを持ち続けることはなかなか難しかったです。
結局、私がサイババにお祈りした願い事は叶いませんでした。
願い事が叶うかどうかより、こういう気持ちを持続させる事で、問題も解決していくのかな、と今は思っています。
帰国後にわかったのは、どうやら私にはサイババしたお願い事より、他にやるべき事があるという事です。
先にやるべき事をやらないと、お願い事も叶わないみたいでした。
やるべき事を進めるきっかけも、サイババアシュラムに行った直後に掴みました。
その時はわからなくても、やはりサイババアシュラムへ導かれた意味はあったのです。
その後もサイババ絡みの出来事は続きました。
トリバンドラムに戻り、Mitra Hermitageのヨガの先生に、いきなりガヤトリー・マントラを勧められました。
マントラには全く興味がなかったのですが、調べてみるとガヤトリー・マントラはサイババが一番勧めているマントラだそうです。
ガーヤトリーマントラ 108 – Gayatri Mantra
またインドへ来るにあたって一冊だけ持って来ていた本が、青山圭秀さんの大いなる生命学―アーユルヴェーダの精髄でした。
Mitra Hermitageでのんびりパンチャカルマ・トリートメントを受けながら読書するつもりで一冊だけスーツケースに入れていたものです。
→Mitra Hermitage でのパンチャカルマ体験はこちら
本を買った時は、青山圭秀さんのことは全然知らなくて、パンチャカルマの最中に読むならアーユルヴェーダの本が欲しいなと思って選んだ本でした。
「大いなる生命学 アーユルヴェーダの精髄」が面白かったので、Mitra Hermitage滞在中に青山圭秀さんの事をネット検索してみたところ、はじめてサイババを日本に紹介した先駆者的な方だとわかりました。
またサイババかぁ。
どこまで行ってもサイババがついてくる。
サイババ・アシュラムで不思議な体験をしましたが、アシュラム内で立ち読みしたサイババの本とかは今一つ心に響かず、今でも信者か?と言われたら違いますと、はっきり言えます。
私はサイババ信者ではありませんが、アシュラムに行ってから、心の中の神様を意識するようになりました。
私がサイババ・アシュラムの好きなところは、全てを肯定しているところです。
アシュラム内にはサイババの写真だけではなく、仏陀やキリストの置物も一緒に飾られていて、全ての神様は同じ扱いでした。
区別や批判が全く感じられないんです。
気持ち悪いオーラの新興宗教の団体がいたり、ずっとブツブツ言ってるような変な人がいたりして、最初は「ヤバいところに来たか?」と思ったりしたのですが、あのサイババホールでは全てが肯定されているというのを肌で感じました。
自分も批判的な心がなくなって、何か大きな物を真ん中に宿しているという安心感を得ました。
清濁併せ持ったというのはインドらしいな、サイババ・アシュラムはインドに似合う。
そんな気がしたサイババアシュラム滞在でした。
→⑪サイババアシュラム プッタパルティからバンガロール空港への行き方