バーベリンリーフ・アーユルヴェーダ・リゾート1日目。
朝食が終わると、am8:30からドクターのコンサルテーションを受けるように言われました。
バーベリンには日本語が話せるおじいさんが一人居て、サポートをしてくれていました。
いつも図書館に居るこのおじいさん、とても優しくて感じの良い方でした。
日本の名古屋に何年か住んでいた事があるそうです。
コンサルテーション・ルームでドクターの初回診断を受けます。
2週間の滞在中に、合計6回のコンサルテーションを受けました。
脈診の結果、私はヴァーダが上がっているとのこと。
やはり東京で忙しく働いていると、ヴァータが上がる傾向がありますね。
ほとんどの日本人がヴァータに異常が出ているそうです。
ドクターは知的な感じの男性で英語ペラペラ。
便秘はあるか、食欲はあるか、食べ物の好みは、お酒は飲むか、アレルギーはあるか、どんな夢をみるかなどなど聞かれます。
治療したいところは私の場合、低血圧、肩凝り、膝の痛み、目の疲れ、手足が冷える、疲れやすく体力がないなど答えました。
診断の結果、始めの3日間は午前中はアビヤンガとフェイシャル・マッサージ。
午後は針治療とハーブ・ペーストを膝と肩に張り付けてしばらく置いた後、ハーバル・バス。
3日後にドクターのコンサルを受けて、その後のメニューや薬を決めるそうです。
トリートメント・メニューが決まったら、ドクターからセラピストへ連絡が入り、トリートメントのタイムスケジュールが組まれます。
午前と午後のトリートメント時間が書かれたカードを渡されました。
自分の時間になったらトリートメント・ルーム前の椅子に座って順番を待ちます。
セラピストは一人の患者につき2人ずつ付きます。
患者ということになっているので、手を繋がれてトリートメント・ルームまで案内される。
いたわりの精神ですな。
コンサルテーションが終わってすぐ午前のトリートメント開始。
トリートメント・ルームまでは施設が用意した油で汚れてもいいガウンを羽織って行き、ルーム内では持参のパンツ一丁の姿になる。
ヘッド&ショルダー・マッサージの後、2人がかりのアビヤンガ。
二人のセラピストの息のあったマッサージで、身体を左右対称にマッサージされる。
日本では二人のセラピストからマッサージを受ける機会はなかなかないので満足。
トータル約30分程度のトリートメントだった。
インドのアーユルヴェーダ施設のトリートメントと比べて短いし、使用されるオイルの量も少ないと感じる。
鍼治療の部屋。ベッドがずらりと並んでいる。
午後のトリートメントは針治療から始まる。
この針治療がかなり酷いやっつけ仕事。
針治療部屋に寝たら適当に針を打たれてしばらく寝かされるのだが、終わった時に針を抜き忘れていたり、血が出ていたり。
針を打つ医師も、適当な感じでやっつけ仕事感満載。
バーベリンのような大きな施設は患者数が多いからどうしてもそうなるのかもしれないが、効果は二の次で、できるだけお金のかからないトリートメント実績をつくるための施術としか思えなかったですね。
二週間目からは針の時間はさぼることにした。
続いてハーブ・ペーストを膝と肩に張り付けてしばらく置いた後、ハーバル・バスに入る施術へ。
ハーブ・ペーストを貼りつけた後は、寝椅子に横たわって庭を見ながらリラックスするよう言われた。
次から次へと患者が来て、ベルトコンベアー式に施術をこなしていくセラピストたち。
ここのセラピストは忙しいですよ。
これだけの数の患者がいては、セラピスト一人一人の負担は大きいですね。
必然的に一人一人の患者に渾身のトリートメントをするのは難しくなります。
ハーブ・ペーストも2週間やったけと、全く効果がなかった。
アーユルヴェーダにはハーブペーストの他にもたくさんの肩凝りや膝の痛みに効く施術があるのですが、オイルをたくさん使ったり、時間がかかる施術は省いてトリートメント実績をつくるようになっているようです。
ハーバル・バスはぬるい温度の浴槽の腰あたりまで薄いハーブウォーターが入っていて、セラピストが身体にハーブ・ウォーターをかけてくれる。
ここでもベルトコンベアー式に次々と患者が来て、セラピストは延々とハーブ・ウォーターをかけ続けているからか、表情が死んでいる。
機械的お湯かけおばさんである。
大人数の患者をさばいていくには仕方ないやり方だとは思うが、南インドのアーユルヴェーダ施設と比べると、トリートメントのクオリティは格段に低いと思った。
その分、リゾート施設的な雰囲気は抜群で、無料のアクティビティは充実しているし、料理もバラエティに富んでいて美味しい。
バーベリンリーフは本当に料理が豪華で美味しかったです。
しかし本来のパンチャカルマの効果を出したい人や、本当に特定の病気を治したい人はバーベリンでは効果が出ないと思う。
食事が美味しいのは嬉しいことだけど、本来のパンチャカルマの効果を出したければ、食事も制限された方が効果がでるし、トリートメントの種類や時間ももっと掛けて欲しいところです。
特に、ヴァータ以上の患者にはオイルを使った施術をケチらず施して欲しかったわ。
バーベリンはバカンスとしてのんびりするにはとても良いところですが、アーユルヴェーダ施設としては今ひとつですな。
しかしスリランカのアーユルヴェーダ施設の中ではお値段がそこそこ手頃で、この料理と雰囲気なら良い方だと思います。
コストパフォーマンスとトリートメントの充実度を考えると、インドのアーユルヴェーダ施設に軍配かな。
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