アーユルヴェーダ・パンチャカルマ6日目。
ギー3日目。
やたらと目が疲れる。
眠くないのに目を閉じていたい感じ。ギーの作用が出始めたか?
6日目 朝
am7:00 ホット・スパイスティー
今朝も早起き。
am4:00には目が覚めて、バルコニーで瞑想して時間を潰す。
早起きになったと思ったけど、よく考えたら昨日の夜もpm8:30には寝てるし、睡眠時間は十分取れてる。
日本では低血圧で、朝起きられないけど、ここでは緩みきっているので、夜寝つきが悪いということがない。
スパイス・ティーを飲みながら、バルコニーでボーッとする。
このボーッとするということが、日本ではできなかった。
この環境だからこそ、ボーッとできる。
一人でパンチャカルマに来て良かったと、つくづく思う。
ここには日本人が少ない(現時点では私だけ)というのも、心置きなくリラックスできる理由の一つになっている。
以前、日本人が多くいるアーユルヴェーダ施設に行った時は、何となく日本人同士で食事しなければならない雰囲気があって、気を遣ってリラックスできなかった。
やはりパンチャカルマは、自力で手配して、一人で行くのが良いと感じる。
6日目 朝食はなし。ギーが朝食代わり
am7:15 レストランへ行き、ウェイターにギーと生姜湯を用意してもらう。
ギーと生姜湯。
ギーの量が、また増えている気がする。
少しずつ増やされている。
まずいし苦痛である。
そして遂に、私にもギーの作用が出始めた。
まず目が疲れる。眠くないのに目を閉じていたい感じ。
そして身体が重く、気持ち悪い感じが常にある。
吐き気というほどではないが、胸やけがするような、気持ち悪さが常にある。
隣の席のドイツ人のイケメンと、フランス女子に「遂に私にも来た。ギー気持ち悪い」と言ったら「やはり、あんたもか。」と言われる。
皆、通る道なのか。
前回のパンチャカルマでは、ギーを飲んでもここまで気持ち悪くはならなかった。
反応が出るということは、効果が出ているということなのでは?と期待してしまう。
気持ち悪いので、皆とお喋りする気もせず、早めに自室へ退散。
am8:00 アシスタント・ドクターの巡回
気持ち悪くて、胸焼けがすると告げる。
吐き気はあるか?と聞かれたので、それはないと答える。
ギーの期間はいろいろな反応が出るけど、何かあったらすぐに電話するようにと言われる。
6日目 午前のトリートメント
am11:00〜 ピンダ・マッサージ(昨日と同じトリートメント・メニュー)
今日は朝から気持ち悪かったのだが、トリートメント中に、物凄く気持ち悪くなる。
途中でトリートメントを切り上げられるのが嫌だったので、気持ち悪いことは言わず施術を受ける。
部屋に戻ってから、生姜湯を飲みながらバルコニーで休んでいると、段々と気持ち悪さも無くなってきたので、ドクターには言わなかった。
6日目 ランチ
am12:30 ランチ
食欲は全くないが、レストランへ行く。
アシスタント・ドクターに食欲ない旨、告げていたからか、主食なし。
おかずのみ4品のランチだ。
おかずのみでも栄養たっぷりのメニュー構成。
ビーツのサブジは、鉄分たっぷり。
真ん中のお花の飾りが可愛い。
ドイツ人お爺さんに調子はどうか?と聞かれる。
気持ち悪いけど、我慢できないほどではないと答える。
旅好きのこのお爺さんと、旅行の話をする。
お爺さんのオススメは、南インドのMAHABALIPURAMという観光地だそうだ。
高級ホテルに泊まって、極上のサービスを受けた思い出を語ってくれた。
インドとはいえ、高級ホテルなので1泊1万5千円くらいしたけど、価値があったとか。
私は今まで一番楽しかったのは、大学生の頃にバックパックで行った、タイ旅行だと答えた。
お爺さんと楽しく話して、気晴らしになり、気分も良くなってきた。
長期滞在のパンチャカルマでは、同じ時期に一緒になる宿泊客との相性も、滞在中の快適さを大きく左右する。
特にアーユルヴェーダ施設は、基本的に病院なので、ちょっと変な人が居ることもあるので、気安く仲良くなりすぎるのは様子を見てからにした方がいい場合もある。
以前、パンチャカルマを受けた時に、精神的に不安定なタイプの人に気に入られそうになり、面倒な思いをしたことがある。
今回は、お爺さん含め、ドイツ人イケメン男子、フランス女子、今のところ皆、良い人ばかりでラッキーである。
6日目 午後のトリートメント
pm15:00〜 ナスヤ・トリートメント
今日も午後はナスヤをメインにした、フェイシャルなどのトリートメント。
オイルを鼻に点鼻する時、毎回、セラピストの一人が手のひらと足の裏を摩擦するようにマッサージするのはなぜだろう?
アーユルヴェーダのトリートメントには、細かい決まりごとや、技があるようだ。
こういうの一つとっても、パンチャカルマはきちんとした施設で受けた方がいいなと思う。
pm17:00 アシスタント・ドクターの巡回
ギーを飲んだ後、排便があったかどうか聞かれる。
ギーを飲む前の、朝一で一回、排便があったと答える。
気持ち悪さは、我慢できないほどではないと告げる。
明日、さらにギーを増やすとのこと。
うんざりである…。
6日目 ディナー
pm18:00 ディナー
野菜がたっぷりの優しい味のスープが出てきた。
このスープ、よくインドで出るけど、なんのスープだろう?
とろみがあって、薄味で、野菜の旨味が感じられるこのスープ、大好きだわ。
しかし、今日で6日目だけど、1日も同じメニューがかぶらない。
Mitra Hermitageの食事は、本当に丁寧に作られていて、顧客に合わせたオーダーメイド・メニューで満足だわ。
ちなみにこの日、私はこのスープだけど、相席のお爺さんはビーツのスープだった。
一人一人、メニューが違うので、患者たち関心しきり。
素敵な盛り付けで、ドーサが出てきた。
ドーサの中に、マッシュポテトがカレー味になったようなものが入っていた。
Mitra Hermitageには、コックさんが二人いて、若い方のコックさんが盛り付けのセンスが良い。
このコックさんのお皿は、いつも野菜やお花の飾り付けがある。
料理って、丁寧に作ったか、適当に作ったか、戴く側には伝わるものだ。
丁寧に作られた料理を戴くと、嬉しいし、楽しみだし、元気を貰える。
手作りの心の籠った料理を毎日食べる子供は、グレたりしないんじゃないかなと思える。
栄養より大切なものが、手作り料理にはある。
食後、部屋に戻って、暇なのでドクターにインタビューする内容を考えてみる。
パンチャカルマを何度も受けて、ある程度施術のパターンが見えてきた。
なぜこの施術をするのか?わからないまま施術を受けていたので、この機会にドクターに伺ってみよう。
→アーユルヴェーダ・ドクター・インタビュー Dr.Mahesh (BAMS)
ちなみに、BAMSというのは、アーユルヴェーダの資格のことで、きちんとしたアーユルヴェーダ・ドクターなら、ほぼ間違いなくこのBAMSを持っている。
パンチャカルマを受けるなら、BAMS持ちのドクターの居る施設を選んだ方が良いです。
アーユルヴェーダの本場であるインドには、BAMS持ちのドクターなど腐る程おり、特別な存在ではありません。
それくらい、インドのアーユルヴェーダは伝統的なものであり、ほぼ代々医者の家系出身者で、ドクターの層が厚いです。
日本にも何人かBAMS持ちの日本人アーユルヴェーダ・ドクターがいますが、ごくごく少人数です。
日本のアーユルヴェーダの歴史は浅く、伝統医療として機能することは不可能と思われます。
理由は、アーユルヴェーダの施術では、日本に生息しないインドの生の薬草が必須だからです。
インドのアーユルヴェーダドクターが「アーユルヴェーダはインド国外に持ち出せない。」と言い切るのはこのためです。
最近は、アーユルヴェーダを学べる講座も多くありますが、怪しいところもたくさんあるので要注意です。
インドで2週間ほどアーユルヴェーダ講座を受けただけで、「本場、インドでアーユルヴェーダを学びました」と看板を掲げて日本でアーユルヴェーダについて教えたり、トリートメントサロンを開業している人もいます。
アーユルヴェーダをきちんと学ぶなら、実際に脈診ができて、診断経験のあるアーユルヴェーダ・ドクターから学ぶのが一番です。
「インドのアーユルヴェーダ・ドクターと繋がりがあります。」というふれ込みの講師じゃないですよ。
インドにはアーユルヴェーダ・ドクターは腐る程いますから、繋がりなんて簡単にできますからね。
講師自体がきっちりアーユルヴェーダを学んだ人じゃないと、大金を払うほどの価値はないですね。
真面目で何かに興味を持ったら、すぐに資格を取りたくなるタイプのお方は要注意です。
悪いことは言いません、日本のアーユルヴェーダ認定資格など、何十万円も出して講座に通って取る価値などないですよ。
友達作りに行きたいならいいんだろうけどね。
実情を知らない向上心のある主婦やOL向けに、本で読めばわかるようなことを最もらしく資格もないおばあさんが教えているのを目黒のスクールで見たことがあります。
インド人のアーユルヴェーダドクターには、日本でビジネスしたい人はたくさんいるから、私も散々声をかけられましたが断ってます。
そういうインド人のアーユルヴェーダドクターを年に数回日本に引っ張ってきて、脈診だけで2万円以上ものお金をとったりする商売ってどうなんだ?
話が逸れました。
明日も引き続き、ギーです。
おやすみなさい。
→アーユルヴェーダ 21日間のパンチャカルマを南インドのケララで受けてきた。7日目
コメントを投稿するにはログインしてください。