照宝は横浜中華街にある、開業50年以上の老舗の調理器具専門店です。
蒸篭(せいろ)といえば、天山か照宝が有名です。
少しずつ慎重に、色々な調理器具を買い揃えているのですが、蒸篭もその一つ。
3年越しで、どの蒸篭を買うか、調べ続けてきました。
最終的に照宝を選んだ決め手は、料理教室の先生が使っていた照宝の蒸篭が良かったから。
調理器具は実際に長く使っている人から、使用感を聞いて選ぶのが一番です。
目次
照宝のせいろを買うことに決めた理由
①料理教室で、実際に照宝の蒸篭を使う機会が何度もあった。
料理教室の先生が使っていた蒸篭は、10年ものの照宝の蒸篭でした。
せいろって消耗品だと思っていたけど、10年使えるなら御の字だな。
それまで街中で何度もせいろを買おうと思ったのですが、どの蒸篭も安っぽく見えて購入には至りませんでした。
私は物を買う時は、かなり慎重になる性格です。
買うまでに、値段と品質のバランスや使い勝手、予算を、練りに練って考えます。
長く使えて元とれるなと思ったら、少々高くても惜しまずお金を出します。
料理教室の先生の使っていた照宝の杉せいろは10年保つ。
で、そのお値段は?
21㎝の杉せいろ二段と蓋で、五千円弱とのこと。
これなら予算内です。
ちなみに料理教室で見た照宝が、安っぽく見えたかどうかは…。
正直、安っぽく見えました。第一印象…。
中華蒸篭っていうものは和せいろと比べると、どうしても安っぽいものなんだと思います。
見かけは安っぽいけど、良い蒸篭を選べば、中華せいろは使い勝手がいいですよ。
市場に出回っている中華せいろはランクが様々なので、専門店の物を選ぶのが一番です。
ホームセンターや金物屋の蒸篭とは、細かいところの作りと耐久性が違います。
②照宝のせいろには蒸し板がついている。
天山と照宝で迷って照宝に決めたのは、照宝の蒸し板が便利だからです。
せいろを買うならこの蒸し板を是非、併せて購入されることをおすすめします。
蒸し板は場所をとらないし、洗い物楽だし、本当に便利!
照宝のせいろじゃなくても、どの蒸篭にも使えます。
蒸し板があれば、わざわざ蒸篭専用の鍋を買わなくても、自宅の鍋で代用できます。
せいろ専用の鍋って、その用途でしか使えないのに場所とるし、できれば買いたくないですよね。
蒸し板を使うことで、せいろも焦げにくくなり、長持ちします。
どうせ蒸篭買うなら、この蒸板は絶対にあった方がいいです。
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蒸篭(せいろ)のサイズ選び
サイズ選びには迷いました。
照宝の蒸篭の品揃えは圧巻で、直径10㎝〜60㎝まで、18種類のサイズが選べます。
深さは3㎝〜10㎝まで。
私が選んだのは21㎝の蒸篭。
18㎝のせいろと迷いましたが、最終的に21㎝を選んだ理由は、そのまま食卓に出しても不自然じゃない大きさで、尚且つ料理の下処理として野菜を蒸す場合に便利な大きさだったからです。
カフェなんかで、一人分の蒸し野菜が蒸篭で出てくる時がありますよね。
あれが18㎝のせいろです。
21㎝のせいろなら、二人分の蒸し野菜が一段で蒸せる大きさです。
21㎝以上の大きさになると、食卓にそのまま出すには存在感がありすぎですね。
・18㎝のせいろ:肉まん2個が入るサイズ
・21㎝のせいろ:肉まん3個が入るサイズ
サイズを決める前に、自分がいつも使っているお鍋の直径を測っておいた方が良いです。
蒸篭の中にお皿を入れて蒸したい場合は、中に入れるお皿の直径も測った方が良いです。
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蒸篭(せいろ)の素材選び
照宝のせいろは、4種類の素材から選べます。
値段も素材とサイズによって、異なります。
檜(ヒノキ)→白木(松の木)→竹→杉(その1)→杉(その2)の順に安くなります。
①檜(ヒノキ)は国産素材の日本製です。
木の香りが良く、他の素材と比べて厚みがあるのが特徴です。
照宝のせいろサイズは外寸なので、檜の場合は厚みがある分、内寸が小さくなります。
さすが日本製。他の素材の蒸篭とは美しさが違います。
ただ、お値段も跳ね上がる。
②白木(松の木)は外国の素材で、日本製です。
③竹は外国の素材で、日本製です。
④杉(その1)は外国の素材で、日本製です。
杉(その2)との違いは、その耐久性です。
留め金の数が違うので、杉を選ぶならこちらがおすすめ。
⑤杉(その2)は外国の素材で、日本製です。
こちらは他の蒸篭と比べて、留め金の数が少ないそうです。
金物屋やホームセンターで売られている蒸篭のレベルに近いのが、この一番安い杉蒸篭。
丈夫さは期待できませんが、機能に差は無いので、そのつもりで購入するなら安さはピカイチ。
素材によって値段に違いがあるので迷いますが、その差は耐久性のみだそうです。
蒸し時間や蒸し上がりが、素材によって異なることはありません。
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頻繁に蒸篭を使う方は、清水の舞台から飛び降りて檜せいろを、たまに使う程度なら杉せいろの高い方を選べば十分だと思います。
ただ実際に手にとって見た感想は、檜はやっぱり綺麗ですよ〜。
さすが日本製、他の素材とは一味も二味も違う風格がありました。
照宝 せいろの値段
照宝のせいろは、楽天やAmazonでも売られています。
通販サイトで出回っている照宝のせいろは、檜と杉のみの取り扱いだそうです。
横浜中華街の実店舗で、照宝の蒸篭を購入する場合の価格は以下の通り。
電話注文にも対応しています。
蓋も本体も同じ値段です。
(例)18㎝の檜せいろの蓋と本体一段なら→4,968円x2=9,936円
二段なら→4,968円x3=14,904円。
もちろん本体だけ購入することもできます。
・18㎝せいろ
①檜(ヒノキ):4,968円
②白木:1,922円
③竹:1,820円
④杉:1,220円
⑤杉:756円
・21㎝せいろ
①檜(ヒノキ):5,616円
②白木:2,246円
③竹:2,214円
④杉:1,576円
⑤杉:961円
・24㎝せいろ
①檜(ヒノキ):5,832円
②白木:2,592円
③竹:2,460円
④杉:2,268円
⑤杉:1,112円
私が購入したのは、21㎝の白木二段と蓋と、26㎝の蒸し板です。
実際に実物を比べて見た感想は、檜以外はどれも同じ。
やはり檜は、断トツ見た目も匂いも良かったです。
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あと安い方の杉は、作りも他と比べて安っぽかった。
白木・竹、杉の高い方は、同じレベルに見えた。
そしてこの三つは、お値段も大して変わらない。
それなら白木でいいや、という決め方です。
なので、杉の高い方でも全然OKだと思いますよ。
照宝の焼印がある蒸篭なら、購入後、何年経っても修理してくれるそうです。
もちろん修理代金は有料ですよ。
修理してもらえるなら、ちょっと留め金が外れたくらいで捨てなくてもいいのが嬉しいですよね。
白木蒸篭の内側。竹が丈夫に組み込まれている。
白木蒸篭の裏側。しっかりした作り。
蓋の裏側
照宝 蒸板のサイズ選びと値段
蒸板は真ん中が空洞になっているアルミ製の板で、この板の上に蒸篭を乗せて使います。
蒸し板を使うことで、蒸篭にガスコンロの火がかかるのを防ぎます。
また蒸板を使うことで、蒸篭専用サイズの鍋を購入する必要もなくなります。
私は23㎝直径のビタクラフトの鍋を普段、使っているので、鍋の直径より大きめの26㎝の蒸板を購入しました。
お店の方によると、蒸板のサイズは、蒸篭を基準に選ぶのが良いそうです。
蒸篭の直径より2〜3㎝大きいサイズの蒸板がオススメだとか。
でも鍋の直径より小さい蒸板を選んじゃったら、使い物になりませんよね。
なので、私は鍋の直径より一回り大きいサイズの蒸板を選びました。
蒸篭を購入する前に、自宅の鍋の直径を計っておくことをおすすめします。
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・21㎝の蒸篭には→23㎝の蒸板:1,361円
・24㎝の蒸篭には→26㎝の蒸板:1,701円
・24㎝の蒸篭には→27㎝の蒸板:2,155円もおすすめ。
蒸布(せいろ布巾)
蒸篭を買うなら、せいろ専用の布巾を合わせて購入することをおすすめします。
このせいろ布巾、目が粗いネット上に織られているので、蒸気の通りがいいです。
しかも余分な蒸気が水滴となって落ちないので、肉まんやシューマイがベタベタしません。
また、せいろ布巾を使うことで、せいろの底に肉まんやシューマイがこびりつくのを防ぎます。
素材は綿100%で、蛍光塗料不使用。
使い捨てではないので、洗濯して繰り返し使えます。
21㎝のせいろには、30㎝角のせいろ布巾がぴったりです。
せいろの大きさに合わせて、せいろ布巾のサイズも選べます。
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30㎝角のせいろ布巾が、302円でした。
蒸篭(せいろ)の取り扱い方法
新しい蒸篭は、使う前に15分間空蒸しします。
空蒸しすることで、木の匂いが消えます。
蒸篭を使う前に、水で濡らしてはいけません。
使用後も水洗いは避け、お湯で湿らせた布で拭いた後、影干しします。
洗剤は絶対に使わないこと。
保管はポリ袋などの通気性の悪いものに入れてしまうと、カビや歪みの原因になります。
風通しの良い場所で保管します。
せいろの使い方
①せいろは鍋のお湯が沸騰してから乗せること。
最初から乗せると、せいろが痛みます。
②シュウマイ・肉まんなどの蒸し時間の目安は10〜15分程度。
③蒸篭を数段重ねても、上下で蒸し上がりにそれほど違いはない。
④蒸す時は、蒸篭の底にせいろ布巾やペーパーを敷いて、スノコを汚さないように使用すること。
横浜中華街 照宝 住所と営業時間
店舗前にずらりと並ぶ蒸篭が目印。
住所:横浜市中区山下町150番地 中華街大通り中ほど
電話番号:045-681-0234
営業時間:am10:30〜pm20:00
年中無休
店先に並ぶ蒸篭が照宝の目印。
棚にずらりと並ぶ蒸篭。種類もサイズも豊富すぎて迷う。
小さいお店ながら、中華せいろ以外に、包丁や中華鍋など、豊富な品揃え。
電話注文でも、実店舗で直接購入しても値段は同じです。
百貨店や通販で買うより安いです。
ただ電話注文の場合、送料と代引き手数料が別途かかりますので、楽天やAmazonで送料無料とかポイントが使えるなら、そちらで購入した方が安く買える場合もあるかも。
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