HARIO(ハリオ)のハーブウォーターメーカーで芳香蒸留水

ハーブウォーターメーカー

ハーブウォーターメーカーって知っていますか?

ハーブウォーターメーカーがあれば、自宅で芳香蒸留水(フローラルウォーター)が手作りできます。

これを購入してから、私は化粧水は一切買わなくて済むようになりました。

購入前は「こんな簡単なガラスでできてるものが19,980円って高くない?」と随分、長い間購入を躊躇していました。

自作で代用しようとしたり、セールになるのを待ったりしましたが、これ、レア物なのかな。

セールになる気配もなく、躊躇している間に売り切れてしまいました。

どこのショップでもSold Out。

私はずっと買おうかどうしようか迷いながらウォッチしていましたが、HARIOのハーブウォーターメーカーはセールにならないばかりか、すぐに在庫切れになってしまいます。

1年前にセールを狙うことを諦め、観念して購入しましたが、これが大正解!

季節のハーブで好きな時に、新鮮で無添加のハーブウォーターが作れます。

19,980円って高価だったけど、化粧水を買わなくなったので十分もとは取ったわ。

化粧水としてだけでなく、芳香蒸留水の用途は多様で、手作りクリームに混ぜたり、ハーブティーとして薄めて飲んだり、入浴剤としてお風呂に入れたり。

今ではHARIOのハーブウォーターメーカーなしでの、手作り化粧品ライフは考えられません。

高かったけど、値打ちあったわ。

※現在、HARIOのハーブウォーターメーカーは販売終了になってしまいました。
 Amazonや楽天でも取り扱いがなくなってしまって残念です。



芳香蒸留水(フローラルウォーター)とは?

芳香蒸留水とは精油(エッセンシャルオイル)を水蒸気留で抽出する際に作られる副産物です。

副産物とはいえ、精油と同じ有効成分が1%〜3%溶け込んでいます。

ハーブウォーターともフローラルウォーターとも呼ばれます。

ハーブを水蒸気に当て、精油成分を気化させた後、冷却すると、脂溶性と水溶性の2層の液体が出来上がります。

脂溶性の部分は精油で、水溶性の部分が芳香蒸留水です。

精油と違って、芳香蒸留水には禁忌事項が殆どありません。

安全性が高く、気軽に使えるため、化粧水としては最適です。

昔は精製水にエッセンシャルオイルとグリセリンを混ぜて作る化粧水を使っていましたが、私はグリセリンのテクスチャーが今ひとつ好きではないし、本当に良いクオリティーのエッセンシャルオイルは高価なので、何種類も揃えられない。

エッセンシャルオイルの値段は、ある程度品質に比例しますからね。

高い割にあまり良くないエッセンシャルオイルはあるけど、安くて良いエッセンシャルおいるはありえません。

化粧水は顔につけるものなので、良くないエッセンシャルオイルは使いたくないですよね。

なので、今はエッセンシャルオイルとグリセリンと精製水のレシピはやめました。

夏は手作り芳香蒸留水のみ、冬は非加熱のはちみつをプラスして使用しています。

ハーブウォーターメーカーのセット内容

HARIOのハーブウォーターメーカー

・上ボール(この上に氷をのせる)
・下ボール(本体)
・受け皿(この上にフラスコやビーカーをのせる)
・スタンド
・20mlのフラスコ
・フラスコ用のゴム栓
・HARIOのキャンドル10個入り

フラスコ・ビーカーについて

フラスコは受け皿にぴったり収まるサイズです。

付属のフラスコは一つしか付いていないので、これとは別にビーカーなども購入しました。

おすすめはパイレックスの30mlビーカーと、生活の木で買える30ml用容器(ガラス製)

これ純正の付属品じゃないのに、HARIOのハーブウォーターメーカーの受け皿にぴったりサイズの便利もの。

生活の木のガラス容器の方は、蓋を閉めればそのまま冷蔵庫で保存できるので便利ですよ。

洗ったり、詰め替えたり、消毒したりの手間をできるだけ省きたい、あたくしのヘビーユース容器です。


パイレックス30ml用ビーカーと生活の木の30ml用ガラス容器

キャンドルについて

付属のキャンドルは、一個の燃焼時間5時間です。

10個しか付属キャンドルはないので、別でキャンドルを購入しました。

最初、キャンドルは消耗品だし、安ければ安いほどいいと思って、百均で12個入り百円のキャンドルを買ったのですが、全然ダメ!

燃焼時間4時間と書かれていたので大丈夫かと思ったのですが、線香花火か?と見まがうほどの小さな灯火…..。

確かに4時間は燃焼してくれてましたけどね。

黒い煙が出るし、臭いし、火力が小さすぎて使い物になりませんでした。

気味が悪い事に、百均のキャンドルは蝋が溶けても蒸発せずに、アルミの中にずっと残ってるんですよ。

何か得体の知れない、身体に悪いものが燃えた感触があったわ。

安かろう悪かろうで、お金と時間を無駄にした。

まあ、これも勉強として良しとする。

で、改めて生活の木で30個入りキャンドルを買いました。

こちらはさすが生活の木。文句なしです。燃焼時間5時間。

やはり餅は餅屋ですね。



ハーブウォーターメーカーの使い方

①スタンドにキャンドルをセットする。

②スタンドに本体をセットし、ハーブと水を入れる。

◉ハーブ量の目安
・生ハーブ:10〜15g
・ドライハーブ:5〜10g

◉水の目安量
・くびれ部分の下あたりまで。

私は精製水を使ってます。ミネラルウォーターはダメよ。

入れるのは熱湯でも水でも良いです。

私はドライハーブを使う時はお湯を、生ハーブの時は精製水を使ってます。

③本体の中に受け皿をセットし、フラスコをのせる。

④本体の上に上ボールをのせ、上ボールの中に氷をたっぷり入れる。

⑤キャンドルに火をつける。
ハリオのハーブウォーターメーカー

これでセットは完成。蒸留スタート!

⑥上ボールの先っぽから、一滴ずつハーブ蒸留水が滴り落ちて、フラスコに溜まっていく。

・5時間も蒸留していると途中で氷が溶けてしまいますが、上皿はできるだけ外さないで氷と水を捨て、新しい氷を補充します。

まあ、少々上皿を外して氷水を捨ててもいいけどね。

私は面倒な時は、手練の早業で、ササッと上皿を持って水を捨てちゃいます。

付属のフラスコは20mlなので、途中で蒸留水がいっぱいになって溢れてしまうことがあります。

溢れる前に、フラスコを別の容器に交換します。

30mlのビーカーなら5時間蒸留しても溢れた事はないです。

私は忘れっぽいので、最初から30mlのビーカーを使っています。

⑦キャンドル一個が燃え尽きるまで、だいたいこれくらいの量の蒸留水が取れます。

気温や湿度によりますが、キャンドル一個分で、最低でも40mlは取れますね。

芳香蒸留水の取れる量については、キャンドルの質もかなり関係するようです。

火が小さいとなかなか蒸留も進まないですね。

せっかちな人が早く蒸留しようと、キャンドルを二つ重ねにして炎を本体に近づけたところ、本体が割れてしまったと言ってました。

これは痛い! せっかちが仇となり、19,980円が水の泡と消える。

自分自身には決して降りかかって欲しくない災難です。

大事な大事なハーブウォーターメーカー。取り扱いにはお気をつけあそばせ。

⑧取れた蒸留水を容器に移して冷蔵庫で保存する。芳香蒸留水

できるだけフレッシュなハーブウォーターを使いたいので、一回の蒸留で取れた40mlを私は2週間で使い切るようにしています。

コットン化粧水パックにすると、あっという間になくなっちゃいますけどね。

手作りならたっぷり量を使っても大丈夫。

かかる費用は、キャンドル代とハーブ代だけですからね。



蒸留後のハーブを再利用する

蒸留が終わった後に残ったハーブは捨ててしまうにはもったいない。

私はお風呂に入れて入浴剤として楽しんでいます。

①小さめのボールに生ゴミのネットをかぶせ、ハーブウォーターメーカー本体の中のハーブとハーブ液を移す。

画像はラベンダーを蒸留した後の残り。

②生ゴミネットの口を結ぶ。このまま液ごと今夜のお風呂へ投入。

ここまで使い切れば、ハーブも成仏してくれるでしょう。

それにこのやり方だとハーブウォーターメーカーも簡単に洗えます。

HARIOのハーブウォーターメーカーの良いところは、ガラス製で外から蒸留の様子が見えることです。

ロウソクの灯にハーブが照らし出される様子は、本当に美しい。

生ハーブで蒸留すると特に綺麗です。

蒸留中はハーブの香りが部屋に充満して、アロマ効果もバッチリ。

長時間で少ししか蒸留水は取れないけれど、私は蒸留する時間そのものが楽しいので、早く蒸留しようとは思いません。

夜、ハーブウォーターメーカーをテーブルの上に置いて、蒸留しながら読書をする時間が好きです。

良い香りに包まれた部屋で、キャンドルの揺れる炎を横目にしていると、考えるともなくいろいろなことが頭の中に浮かんだり消えたりします。

人生の中で自分の時間を自分のためだけに使えるのって、本当は贅沢なことなんだと思います。

子供ができて忙しくなったら、こんな自由な時間を持つのは難しいかもしれない。

当たり前だと思っていた事が、当たり前じゃなくなるのかもしれない。

今日は蒸留しながら、今しか出来ないことをたくさんやろうと思いました。

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