石垣島の「月桃の宿あかいし」に3泊4日で宿泊してきました。
月桃の宿あかいしの、公式HPはありません。
私は料理の美味しい石垣島の宿を探して、月桃の宿あかいしに辿り着きましたが、
予約方法や宿泊料金についての情報が少なく苦労したので、これから石垣島旅行を計画される方に情報をシェアしたいと思います。
実際に泊まってみて、本当に料理が美味しくて静かでのんびりできる宿で、良い思い出になりました。
料理の美味しい宿で、のんびり静かに過ごしたい方におすすめのお宿です。
私たちが宿泊したのは2025年ですが、女将さんがかなり高齢のため、いつまで営業されるかは不明。
メールもないので、電話で問い合わせ必須です。
月桃の宿あかいしの住所と電話番号
〒907-0332
沖縄県石垣市字井原間370
電話番号:0980-89-2922
新石垣島空港から車で30〜40分北上する。
バスでも行けるが、1日に2本程度しか便がないのでおすすめしない。
月桃の宿あかいしは、周辺に何もないポツンと一軒家のような宿なので、レンタカーで行かれることをおすすめ。

玄関前に月桃が植えられている
月桃の宿あかいし 予約方法
月桃の宿あかいしでは、ネットでの宿泊予約に対応していません。
楽天もじゃらんも登録なし。
月桃の宿あかいしに泊まるなら、直接、宿に電話をかけて予約するしか方法はありません。
基本的に女将さん一人で宿を回しているので、電話が繋がらない時間帯も多い。
PM19:00〜PM20:00くらいに電話をかけると繋がりやすいです。
他人の家に電話するには、ちょっと遅いかなと遠慮する時間帯ですが、電話するならこの時間帯が繋がりやすい。
逆に、午前中や日中は、女将さんが外出されているので、電話をかけても繋がらないことが多いです。
海外からのお客さんも多い宿ですが、海外の方もトリップアドバイザーを見て、直接電話で予約してくるそうです。
女将さんは戦時中生まれの高齢者で、インターネットに疎く、ネット予約の管理などは無理なので、長年の常連客と電話をかけて予約してくれるお客さんだけで精一杯とのことでした。
メールもなし。
パソコン自体を使われないようでした。

沖縄あるあるだが、玄関も部屋も鍵はない。不在時も一日中開いてる。
月桃の宿 あかいし 宿泊料金
・二人以上宿泊の場合:1泊2食付き:大人@7,000円
・一人宿泊の場合:1泊2食付き:大人@8,000円
※一人宿泊希望の方は、他の宿泊客が居ない日は、宿泊を断られる場合もある。
後日、他の客から同日に宿泊希望があった場合は、改めて予約可能になることもあるので、電話で相談すると良い。
(女将さんが高齢で、一人分だけの料理を作るのは負担が大きい為。)
・女将さんは大の子供好きで、子連れ客は大歓迎。
小さい子供が大人数で泊まれるベッドも完備されていました。
夏休みに子供たちが大勢泊まりに来てくれるのを、何よりの楽しみにされているようでした。

宿の中は緑がいっぱい
月桃の宿あかいし 設備・アメニティ
基本的に島の宿なので、内地のホテルのようなアメニティ等はありません。
パジャマや浴衣、歯ブラシ、コップ、髭剃り、タオル、化粧水などのアメニティは各自要持参。

天然木で作られた母家の共同トイレ

離れの個室は専用トイレ付き

離れの室内。テーブルがあり便利。

離れの室内には小さい冷蔵庫があり便利だった。

無料で使える洗濯機。洗剤も無料で使わせて貰えた。
・洗濯機:共同スペースにあり、無料で使える。
洗剤も無料で備え付けてある。ありがたや。

自然光が入る共同脱衣所

共同シャワー室。湯船はない。
・お風呂:シャワーのみ、湯船なし
・シャンプー・リンス・石鹸:共同で使えるボトルがシャワー室にあり
・タオル・バスタオル:なし
・ドライヤー:共同脱衣所にあり

宿の庭に洗濯物を干すロープが張ってある。
・室内にハンガーがあり、自由に使える。
・洗濯を干すスペース:庭にロープがはってあり、自由に洗濯物を干せる。
・室内にもロープがはってあり、雨の日は室内干しもできた。

母家の共同スペースは緑がいっぱい

宿の材料は全て内地から運ばれた天然木で作られている。

離れの室内
室内には備え付けのエアコンがあり、100円を入れて使えるようになっているが、ここでは真夏でもエアコンを使う人はほぼ居ない。
網戸を閉めて窓をあけっぱなしにすれば、風が通り涼しい。
宮大工が天然木のみを使って建てた建物は、天井が高く、沖縄の夏でもエアコンは不要だという。
私たちもエアコンなしで、十分快適に過ごせた。
夜中に窓を開けっぱなしで寝てもOKって、凄い治安良いよね。
だいたい宿の玄関もずっと開けっぱなしで、鍵をかける習慣自体ががないらしい。
部屋に金庫もなく、鍵もない。
沖縄あるあるらしく、他の宿でも部屋に鍵がなかった。
カルチャーショックだわ。
こういう環境で暮らしたら、オープンで優しい人になれそう。

宮大工が立派な木を使って建てた階段

一流の宮大工が建てた宿。柱も太い。

母家の畳の部屋は子連れ向け

自然光が入る室内

天然木の部屋はアレルギーのお子さんも喜んで泊まるそう
月桃の宿あかいしは、女将さんが50歳で、母親の介護の都合で故郷の石垣島に戻ると決めた時に始めた宿だそうです。
特に民宿をやりたいという気持ちもなかったそうですが、素晴らしい腕前の宮大工さんとの出会いがあり、とんとん拍子で月桃の宿を建てることになり、第二の人生として民宿の経営を始められたそうです。
確かに、柱や梁にやたらと立派な木材が使われているし、窓枠まで何もかも天然の木材で作られていて、安普請の宿とは一味も二味も違う見た目と快適さでしたが、宮大工が建てていたとは…。
子供好きのおかみさんは「子供たちなんかは木の家の良さが一番にわかるみたいで、木の匂いが気持ちがいい、よく眠れるって喜んでねぇ。」と目を細めておられた。
コロナ前までは、常連さんの子供たちが毎年夏休みに泊まりに来てくれるのが、何より楽しみだったけど、コロナの後から子供達が来てくれなくなったと悲しそうでした。
小学生だった子供も、コロナ中に成長して中学生、高校生になって忙しくなったんだと思います。
女将さんは、元々は小学校の教員をされていたそうです。
沖縄のお喋り好きな「おじいとおばあの宿」みたいなのをイメージしていたら、ちょっと違った。
女将さんは気さくで親切で話しやすい方ではありますが、「おばあ」と呼べるような雰囲気ではなかったな。
もっと知的で、意識高い系な感じです。
言葉遣いも、完璧に標準語です。
興味深いお話はいろいろうかがいましたが、とても知的な方だと思いました。
前評判通り、ご飯がとても美味しかった。
次回は、月桃の宿のご飯をご紹介します。