アーユルヴェーダ・パンチャカルマ9日目。
今日から、食前食後の液薬以外に、錠剤を飲むことになった。
9日目 朝
am7:00 スパイス・ティー
am5:30 目が覚める。気分爽快。
思えばギーの期間中、目が疲れたり、眉間の間が重く感じたのは、ギーとナスヤを並行して行っていたからかもしれない。
ナスヤは頭部に作用するので、ギーとの併用で頭部の老廃物が排出されたのだろうか?
これは私の感覚だけなので、確かなことではありません。
機会を見て、ドクターに聞いてみたい。
VIRECHANAも終わり、気分も体調もいい。
今日からは、シロダラーや、パウダー・マッサージなど、極楽なトリートメント・メニューが組まれているそうなので、楽しみである。
今日から、薬を飲むことになった。
朝起きてすぐ飲む薬と食後に飲む薬。
ドーシャを落ち着かせるカプセルを、1週間飲み続けるよう言われる。
私は薬は少ない方で、ドイツ人おじいさんや、ドイツ人イケメンは、食前、食後、いろいろな薬を処方されていた。
9日目 朝食
am7:30〜 朝食
今日からまた、朝食でフレッシュ・ジュースを飲んでもいいことになった。
ギーの期間中や、VIRECHANAの日は、フレッシュ・ジュースや果物はご法度だそうです。
フレッシュ・ジュース。ざくろとバナナのフルーツ盛り。クスクスのようなもの。
ざくろが甘くて、果汁が多い。
食前に飲む、黒い液薬。これは子宮筋腫の薬だそうです。
隣の席のドイツ人イケメン男子は、お粥のみ。
彼は今日、オイル浣腸(バスティ)の日だそうです。
「お粥だけ?可哀想ね。」と、ふざけてフルーツを美味しそうに見せつけて食べる。
「あんたの未来だよ。」とお粥を指差された。
ここでは先輩?がどんな施術を受けて、どんな気分になったかなど、お互いに情報をシェアし合う。
ギーの期間は、みんな、気持ち悪くなるもの。
バスティは、何日目くらいで施術されるようだ。
事前にそんな情報をシェアし合うことで、不安がなくなり、冗談を言い合うことで気が晴れる。
9日目 午前のトリートメント
am9:30〜 パウダー・マッサージ
今日は初めての施術、パウダー・マッサージ。
この施術では、ボティにオイルは使わない。
2人のセラピストが、ハーブ・パウダーのみで全身をマッサージする。
マッサージの仕方も、オイルマッサージの手法とは違っており、独特である。
まず椅子に座り、ヘッドマッサージを受ける。
次に、椅子に座ったまま、全身を指で摘むようにマッサージされる。
軽く、つねられているような感じ。
パウダーは、たっぷり1袋半も使用。
このパウダー、高価なもののはず。贅沢だわ。
施術台に横たわり、全身にパウダーを擦り付けるようにマッサージ。
2人のセラピストによる、勢いのあるストロークでのシンクロ・マッサージ。
ところどころ、指でつねるように摘むマッサージも入る。
結構、強く摘んでくる。
これは固太りや、筋肉質の人には、ちょっと痛いのではないかと思われます。
このパウダー・マッサージは、脂肪燃焼、スリミング効果が非常に高いそうです。
初日から、連日のオイル攻めが続いていたので、新鮮。
no more oil、の心境だったので、このメニューの組み方は嬉しい。
マッサージ後は、お湯で流すのみで、石鹸は使わない。
お肌がスムーズ、すべすべである。
連日のオイルマッサージで、オイルが染み込んだような色だった肌が、一段白くなっている。
マッサージ後は、体が軽くなったような爽快感がある。
明日からしばらく、このパウダー・マッサージが続きます。
9日目 ランチ
pm12:00〜 ランチ
今日のランチはロースト・カレーと白ご飯、黄色い野菜の炒め物でした。
写真は、撮り忘れた。
アメリカ人の可愛らしい女性が、新しく来た。
彼女は、4日間の短期滞在。
笑顔が可愛らしく、ブリジット・ジョーンズ・ダイアリーの女優さんに似ている。
バックパックでアジアを旅行中で、インドの次は、ネパールへ入るそうだ。
フランス女子が、ネパールと聞いて興味を示した。
フランス女子は、Mitraでのパンチャカルマ後、2ヶ月間、アジア周遊旅行の予定で、ネパールへもいくつもりだそうだ。
旅好き、カナダ人男性も参戦。
ネパールの話で、盛り上がる。
9日目 午後のトリートメント
pm14:00〜pm14:45 ミルク・ダラー
オイルではなく、ハーブで煮出したミルクを額に垂らす施術。
Kshiea dhala(クシ・ダラー)という、トリートメントです。
オイルを使う、シロ・ダラーより軽い施術。
ハーブが入ったミルク。
目の上に湿らせたコットンをのせ、耳にコットンを軽く詰めて、施術スタート。
程よく温めたものを、額に垂らす。
額に紐をわたして、紐に沿ってゆっくり左右にミルクを垂らしていく。
凄く気持ち良く、リラックスできた。
時間もたっぷり45分間。
今日はヘッドマッサージも、フェイスマッサージもなし。
クシ・ダラー中は、眠くなってうとうとしたけど、眠りはしなかった。
起きたまま、夢うつつを行ったり来たりしている感じ。
最高のリラックス・タイムだった。
施術後も、ふわ〜っとしたリラックス感は続き、難しいことは考えられない。
眠くはないんだけど、瞼を閉じてボッ〜っと座っていたい感じが続く。
そのまま2時間くらい、バルコニーの椅子でのんびりする。
こののんびり時間中に、頭や身体の中が調律されている気がする。
この説明できないところに、アーユルヴェーダ治療の深さがあると思う。
人間の持つ回復力に、アプローチするような治療のやり方。
西洋医学の治療との違いは、この辺りにあるのではと実感する。
pm17:30 アシスタント・ドクターの巡回
今日のトリートメントはどうだった?と聞かれたので、「ファンタスティック。」と答える。
特に、クシ・ダラーはリラックスできたと告げると、ドクターは嬉しそうにしていた。
今日は珍しく1日排便がなかったと告げると、それはVIRECHANAの後は、ノーマルな事だから気にしなくても良いとの事。
なるほど。
9日目 ディナー
pm18:30〜 ディナー
野菜スープ・ひよこ豆とビーツのサラダ・ビザ風パン・何かオレンジ色のものにカレーリーフが入ったもの。
久しぶりにチーズ味のものを食べて、やたら美味しく感じる。
それにしても、今日で滞在9日目、全く同じメニューがかぶらないのは素晴らしい。
毎日、違うメニューなので、食事が楽しみだ。
Wi-Fiエリア。
食後、Wi-Fiエリアへ行くと、ドイツ人イケメンが不機嫌そうにしている。
「How are you, today?」と挨拶すると、今日は良くないとの事。
わざと「どうしたの?」とは聞かず、自分の話をする。
「今日のトリートメントはパウダー・マッサージとクシ・ダラーで極楽だったのよ。」とかね。
そのうちイケメン男子が、自分の事をツラツラと話し始めた。
自分はもう3年間も、原因不明の頭痛や不眠に悩まされている。
ドイツのクリニックの先生から、Mitra Hermitageでアーユルヴェーダ治療を受ける事を勧めらて来たけど、ここに来てからますます調子が悪くなってて、今日は特に頭痛が酷い、という。
「好転反応の前の段階には、不調が出るって言うから、良くなる前兆じゃないかな。」と言うと、「そうだといいけど。」とうつむいている。
私は今まで何回もパンチャカルマを受けたけど、効果はすぐには出ず、帰国後2〜3ヶ月で、効果を実感したよ。と言うと、「それもそうだよな。」と言う。
私「それにしても、原因不明って苦痛だよね。」
ドイツ人イケメン男子「ドイツのクリニックの先生も原因はわからないらしい。ただ幼い頃に、僕の父親が僕にプレッシャーをかけた事が、原因の一つかもしれない。」
私「そうなんだね。」
ドイツ人イケメン男子「両親はずっと喧嘩ばかりしてたから。」
私「うちもそうだったかも。兄弟いるの?兄弟と楽しくしてたら嫌な事忘れるよ。」
ドイツ人イケメン男子「妹、1人いる。6歳下。」
私「妹を笑わせてやってよ。」
ドイツ人イケメン男子「そうだな。俺が守ってやらないと。」
私「帰国したら、どうするの?」
ドイツ人イケメン男子「オーストリアに行って、循環経済の勉強する予定。」
私「へぇ〜、いいじゃん。これから伸びそうな分野だよね。」
その後、イケメンはちょっと気が晴れた様子で、部屋に戻って行った。
みんな、普通に見えてもいろいろあるね。
そんなもんです、誰でも。
クシ・ダラーで昼間、緩みきったせいか、今日はあまり眠くない。
クシ・ダラーやシロ・ダラーには、睡眠と同じような効果があるのか。
睡眠時間が少なくても、平気な気がする。
でもやる事も特になく、無理やりベッドへ入る。
おやすみなさい。
→アーユルヴェーダ 21日間のパンチャカルマを南インドのケララで受けてきた。10日目
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