ギーは無塩バターからタンパク質、糖質などを除去した精製バターです。
アーユルヴェーダでは、保存がきいて、消化に良い、最高の油と言われています。
ピッタとヴァータを鎮め、身体を柔軟にし、声と顔色を良くします。
コレスレロールを上げない油と言われていますが、やはり油ですので摂りすぎると太ります。
ギーを入れると、料理がグッと美味しくなります。
特にポタージュスープに適量加えると、旨味が増します。
→里芋のレシピ 里芋スープ、里芋グラタン、里芋コロッケの作り方
ネトラバスティという瞳のケアにも、ギーが使われます。
ギーの作り方
材料
・無塩バター:450g
①無塩バターを鍋に入れ、中火にかける。
②バターが溶け出し、表面に白いクリームのような泡が浮いてくる。
ここからは絶対に掻き回さないこと。
③弱火にし、表面の白いクリームのような泡をスプーンですくい取る。
掻き回さないように気をつけながら、表面のクリームのみをすくい取るようにする。
④白いクリームを取った、下の油の色はこんな感じ。
黄色っぽくて、透明感がない。
⑤ここからわりと時間がかかります。白い泡を取りながら、引き続き加熱し続けます。
⑥油の色が透明になり、鍋の底が茶色く焦げ付き始めたら、火を止める。
⑦人肌に冷めるまで、鍋の中で冷ます。
鍋の底に沈んだ沈殿物が不純物。
⑧ガーゼで濾して、瓶に移す。
灰汁が取れた、綺麗なギーの出来上がり。
冷暗所で2ヶ月保存可能。
冷蔵庫で保存する場合は、カチカチに固まる前に、スプーンでザクザクほぐしておくと、使う時に楽です。
無塩バターはよつ葉バターか、カルピスバターが高品質です。
カルピスバターの方がお高いので、うちはもっぱらよつ葉を使っています。
成城石井で450g :1,100円です。
他のものと合わせてまとめ買いする時は、ネット通販がお得です。
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自分でできる。ネトラバスティのやり方
ネトラバスティとは、目の周りに強力粉を水でこねたもので土手を作り、土手の中にギーを入れて眼球をギーで浸し洗浄する、目の浄化方法です。
眼球エステとも呼ばれており、白目の充血をとって、瞳をキラキラさせ、目の周りの皮膚のくすみやたるみが改善されます。
私はこれをインドとスリランカのアーユルヴェーダ施設でやりましたが、疲れ目、ドライアイに非常に効果がありました。
友達に「白目が青っぽいくらい白くなってるよ。」と言われて、大変ご機嫌でした。
日本でもやったことがありますが、施術自体は20分くらいなのに、わざわざそのためだけに出向く手間と時間が面倒でした。
料金は5,000円くらいだったかな。
要は眼球をギーで浸せばいいわけでしょう。
ということで、セルフでやるやり方を思いつきました。
使うのはこれ↓ アイボンの洗浄キャップです。
アイボン本体は使わないのに、洗浄キャップ欲しさに購入しました。
アイボンのキャップだけバラ売りしてないか調べましたが、キャップだけの販売はないようです。
それでも価値ありました。
たった800円ほどの出費で、ネトラバスティがセルフでできるんですもの。
失くさないようにしないと…。
①アイボンのキャップをぬるま湯で綺麗に洗い、綿棒で細かい水分まで取る。
片目分の分量が10cc。
②10cc用の小さいビーカーに、溶けた状態で10ccになるまでギーを入れる。
片目分、10cc。
③お猪口のような、小さい器に湯を入れ、ビーカーを湯煎し、ギーを38℃〜40℃にする。
温度が高すぎると危険だし、低すぎても効果がないのできっちり温度計で計測すること。
熱くし過ぎないように注意!
④アイボンキャップにギーを移し入れ、アイボンをするときの要領で目を洗う。
何度か瞬きをしたり、眼球を動かして、ギーが眼球に行き渡るようにする。
上下、左右、右斜め上、下、ぐるぐる眼球を回す。→目を閉じる。を3セット繰り返す。
⑤ギーが冷めてきたら、お猪口のような小さい器で再度、暑すぎないお湯で湯煎にかける。
結構、すぐ冷めるので、何度もこの作業を繰り返す。
何度か温め直しながら、繰り返し眼球をギーに浸す。
眼球を浸す時間は、片目トータル8分程度。
片目が終わったら、ギーを入れ替えて同様にもう片方の目をギーで洗う。
両目一度にやりたいなら、二つのお猪口と、二つのアイボンキャップを使うと早いですが、ギーが漏れないようにするのに集中力がいります。
ずっと首を上げているのは苦しい体勢なので、ソファーや、背中にクッションを挟んだ椅子でやると楽です。
ネトラバスティの後は、目にもやがかかったような感じになりますが、しばらくはそのままの状態をキープ。
終わってすぐに目を水で洗ってはいけない。
適当にティッシュでギーを拭く程度にしておく事。
自分でやるネトラバスティの注意点
①ネトラバスティの後、1時間は、パソコンやスマホなどのブルーライトを見ない事。
蛍光灯や、太陽の光を直視しない事。
ネトラバスティの後は、最低1時間は目を休める事が必要。
②ネトラバスティは温度管理が重要です。38℃〜40℃を保つようにこまめに注意。
③ネトラバスティは本来はアーユルヴェーダ施設でやるべき施術ですので、自分でやる場合は自己責任で。
私自身はこのやり方で続けて目の充血や疲れが取れたので続けていますが、万人におすすめは致しません。
④ギーの作り方は、きっちり手順を踏んで作る事。必ず無塩バターで作る事。
それでも実際のアーユルヴェーダ施設でネトラバスティに使われるギーと、自家製ギーでは違いがあります。その辺りも自己責任でお願いします。
特に温度管理は大切です。ギーの温度が低すぎると効果がなく、高過ぎると危険です。
温度計できっちり計ることが肝心です。
ギーを使った目のケア方法 その他
①アイボンキャップを使わずに、もっと手軽に目のケアをするには、ギーをスポイドで点眼する方法もあります。
私も試してみましたが、スポイドの中にギーがどうしても残ってしまい、綺麗に洗いきれないのが気持ち悪くてやめました。
②コットンにギーを浸した物を、瞼の上に置いて10分ほどキープする。
このやり方は、寝る前のリラックスタイムにちょうどいいです。
ただ、私はこれでは眼球を洗った満足感がないので、アイボンキャップ方式で満足しています。
ギーは目に入っても全然沁みません。
ごま油は体をマッサージするには良いですが、目に入ると鋭く沁みますので要注意です。
ネトラバスティは、白目の充血も取れるし、ドライアイが軽減されるし、年齢とともに気になってくる目の周りの小皺にも効果があるのでやめられません。
私はこんなやり方を続けていますが、あくまでも自己責任でお願いしま〜す。
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